"ジャパニメイテッド"カテゴリーの記事一覧
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「ダイノボット誕生!」
実はやるんじゃないかなー、と思っていたんだよな。
グリムロックの声優に、ビーストウォーズで
ダイノボット役だった藤原啓治さんを連れてくるのって。
でもグリムロックとダイノボットは、同じ恐竜ロボットだけど別人なんだよね。
G1グリムロックの口癖である「オレ、グリムロック」も数回しか言わず、
最終的には「オレはグリムロック、ダー!」と、ビーストダイノボットが
中途半端に混じった、変なアレンジになっちゃってるし。
別に声優が藤原さんでもいいんだけど、「ダー」とか言わせずに、
「オレ、グリムロック」だけ言わせてくれればいいのに。
サウンドウェーブにしろアーシーにしろ、G1オマージュキャラクターは、
そのほとんどが当時の声優さん呼ばれてないんだよね。
まあ予算の都合とか、色々あるんでしょうね。きっと。
他のビーストとかマイクロン三部作に出た声優さんは、
いっぱい呼んでいるんだけれども。
サムダック博士がメガトロンの存在を、オートボットに言わない事について、
やっと理由が語られたけど、これも今までのカットやらセリフ改変などが
影響して、かなり印象薄くなってきてしまってるよね。
本来の流れとしては、まず第3話「オールスパークの秘密」の最後で、
サムダック博士がメガトロンを解析してロボット技術を
作り上げた事を、オートボット達に言えず苦悩するシーンってのがあります。
この時点ではメガトロンはまだ機能停止状態で、かつ
サムダック博士もメガトロンがディセプティコンである事は知りません。
そしてここで順番が違ってくるんだけど、第6話「不死身のメガトロン」
(本来は#4に相当するエピソード)の冒頭で、偶然得たサリの鍵の力で
メガトロンが覚醒。自分の置かれた状況を知る、というシーンが描かれます。
その次が今回の第8話「ダイノボット誕生!」で、あちらでは#6にあたる部分。
ここでメガトロンは、自分が覚醒してる事をサムダックに明かし、
更に自分がディセプティコンである事を隠して、サムダックに
自らのボディを作らせようと企むわけです。
その際の「自分はオートボットの仲間だけれど、まだ彼らの前には出たくない」云々は、
一応今日のエピソードでも、触れられてました。
第4話「音波大作戦」ですでにメガトロンは動いていたけれど、
これは本来は#10に相当するエピソードで、今回のグリムロック達の事が
あったから、メガトロンはサウンドウェーブを作ったのです。
ちゃんとした流れはあるのですよ。
決してサムダック博士とメガトロン博士が、
一緒になって悪巧みをしてる、ってわけじゃないのです。
どうも、そういう誤解をしてる人が結構いるみたいなんだよな~。
今回あえて良かった所をあげるとすれば、原語ではセリフが無かった、
スナールとスワープにセリフがあった事かな。
もっともただ自分の名前を叫んでいただけなんだけれども。PR -
「灼熱巨人の挑戦」
今回はもともとのネタとして、人体改造を扱ってたり、
悪役が薬品かぶってモンスター化したりと、
結構きわどいネタが満載だけど、でも「バットマン」とか
「スーパーマン」などのアメコミヒーローでは、割と良くあるモチーフばかり。
しかし日本の放送基準ではどうなるんだろう?と
思えるネタでもあるので、ちょっと心配していたエピソードでした。
でも特に大きな修正も無く放送したので、そこは良かったかな。
エピソードごとカットする、という選択肢もあっただろうけど、
ただメルトダウンは後々まで出る、結構重要なキャラクターだしねえ。
更に原語では、英語特有の言い回しの中に隠れている、
「小さい」とか「短い」という単語に対して、
バンブルビーがいちいちつっかかってくる、というネタが仕込んであって、
そこもどう翻訳されるか心配だったけれども、
今回はその辺りが、結構いい感じに意訳されていましたね。
毎回これくらいで抑えてくれれば、いいんだけどな~。
それでタイトルの「灼熱巨人」って誰よ? -
ジャパニメイテッドのDVDについての情報が出ました。
8月6日発売。4話収録。
残念ながら英語音声は収録されない模様?
もっとも放送自体が、二ヶ国語放送じゃないからなあ…。
金色のオプティマスが、デラックスサイズのアースモードのやつかな? -
「不死身のメガトロン」
もともと4話だったのが6話に行ってしまってる段階で、
そもそもアレなんだけれども、4話で10話のサウンドウェーブエピを
流してしまったせいで、 メガトロン復活とか、それにまつわる諸々は当然カット。
やれやれ。
しかし家庭教師ロボの出番が、ことごとくカットされてるのは
どうにも気になるな~。
ギャグにセンスが無いのは、今更な話か。 -
「ぬぐえない記憶」
やっぱり翻訳が直訳すぎるんだよな。
それでいて声優さんが、ほぼ同じ調子で喋りっぱなし。
なんというか、演技してるんじゃなくって、ただ「喋ってる」ようにしか聞こえない。
セリフも長い中に色々詰め込みすぎてるので、
その意味を捕えづらくなってるし。うーん。
昔、TOONGUIDEで海外アニメ吹き替えの大御所の、
高桑慎一郎さんにインタビューした事があって、
その時に「最近の若い声優は芝居が出来てない。ただくっちゃべってるだけ。」と
言われた事があったのを思い出した。
その時は特にどうとも思わなかったんだけど、
なんか今、その言葉が色々と染みてくるなあ。
アドリブがどーのとか、カットシーンがどうのとかは
そろそろ言い飽きたし、どうせ改善されないんだろうけれども、
でも本編に登場するキャラが「オモチャ買ってね」と
言ってしまうのは、流石にどうなんだ、と思う。
「来週もまた見てね」くらいなら許容範囲なんだがな。
本編以外の部分、OPの最初とか予告の部分で、
あれこれ言うのは(限度はあると思うが)いいと思うんだよね。
トランスフォーマーもご飯食べるんだね!とか、
子供達は思っちゃうんだろうけどさ。 -
「音波大作戦」
今回のカットシーン
・サリの誕生日パーティの冒頭部分
・サリが飲んだドリンクを、吐き出すシーン
(その他パーティーシーンはカット多数あり)
・サウンドウェーブに鍵をさしたまま遊ぶサリを叱るアイアンハイド
・渡せなかった鉄琴を壊そうとするアイアンハイドとそれを諭すオプティマス
・サウンドウェーブと出かけるサリ
・追いかけられるニュースキャスター
・サウンドウェーブが生きている事が解るラストシーン
なんだかなー。
カットがひどすぎて、必要最低限のストーリーラインすら解らなくなってるし、
各キャラクターの掘り下げもなされてないし伏線も無いので、全てが唐突すぎる。
パーティーのシーンで、集まった皆がサリを置いていってしまう箇所で、
サリが「私嫌われてる」という意味の事を言うんだけど、
その前のドリンクを吐き出すシーンや、更に言えば1話でサリが
学校に行っていないと語られるシーンがことごとくカットされてるので、
サリがその「特殊性」ゆえに嫌われてる、って事がまるで伝わらない。
メガトロンが唐突に復活していて、普通にサムダックと話をしている
シーンはもはや論外。人によっては、サムダック博士は裏で
メガトロンと通じている悪人だと思ってしまってる人もいるみたいだ。
今回のエピソード自体も、サリとオートボットが色んな事件を
踏まえて仲良くなった後だからこそ、その「友情」にヒビが入る、
という意味で大事なエピソードのはずなのになー。
原語版見てる人はカットシーンに気づいて当然なんだけど、
さすがに原語見てない人でも、鋭い人は
前回あたりから「何かおかしいぞ?」と気づき始めてるみたい。
今までのカットの傾向から見るに
・人間の登場シーン
・人間との交流シーン
・キャラクターの性格、心理描写の部分(ラチェットの気難しい性格とか)
・後々までの伏線となってるシーン
は優先的にカットされていて、オートボットの活躍シーンは
カットされずに残されている、って事なんだろうな。
「何かおかしいぞ?」と カットシーンの存在に気づき始めてる人もいるので、
そこらへんから原語版に興味もってくれる人が出てくればいいなあ。
何が嫌だって、「アニメイテッドはストーリー展開の稚拙なアニメ。
声優のアドリブだけ面白ければそれでいい!」と思われてしまうのが、一番嫌だ。
だからこそ、自分は「ジャパニメイテッド」と言い続けるのだ。 -
「オールスパークの秘密」
まず、「1話であれだけいたディセプティコンが、何故一斉にやってこないのか」
について、ジャパニメイテッドで解る範囲で、誰か説明してください。
今回のカットシーン。
・オートボットと人間の交流シーン(ただし救助活動はあり)
・ラスト、オートボットによる街の復興シーン
・メガトロンの頭部がサムダック博士の研究室にある事が解るシーン
販促としての最低限の役割すら成してない「音仏家」なんてものを
無理やり入れないといけないせいで、どうしても本編をカットしないと
いけない、という理屈は解る。つもり。
でもそれにしたって、本編のカットシーンがやたらと長いので、
上に書いたような部分とかで、不明点が出てきてしまっているし、
最低限のストーリーラインすら、解りにくくなってしまっている。
それだったらナレーション入れて不足部分を説明させたり、
OP直前のキャラの語り部分で、簡単な前回のあらすじ入れるとか、
あるいはエンディングと予告編を一緒にしてカット少なくするとか、
色々と回避策はあると思うんだけれども、どうなんだろう?
翻訳に関しては…前回のレベルで行ってくれるんなら、
まあ許容範囲かな、と思っていたんだけれども、ちょっと今回は
色々とひどすぎるかなあ。
前も書いたけど、まず翻訳そのものが妙に固すぎる。
だからこなれたギャグセリフとのギャップが、
大きくなってしまっていて、かなりの違和感が生じてしまってる。
それからこれもずっと気になってる所。
原語版見れば解るんだけど、各キャラクターは状況に応じて、
ささやいたり、叫んだりと声の大きさを変えてきてる。
でもジャパニメイテッドは、どういうわけか声の大きさが
ほぼ一定なんだよね。抑揚が無いから、聞いててメリハリが無い。
知り合いに聞いた話では、後に放送してる子供向けアニメが
同様らしいので、もしかしたら何か基準でもあるのかいな?
ギャグセリフに関しては…ギャグがいちいち寒いんだよなあ…。
アニメイテッドの世界観に合ってないというか…。
ある程度話数が進んで、番組の方向性が定まってきてからなら、
ギャグセリフも十分ありだと思うけど、今の段階ではオートボットは
まだ地球の文化にあまり馴染んでないわけだから、それが
アニメネタとかCMネタとか言うのは、おかしいんだよね。
初回のブリッツウイングの「三つの袋~池袋」がいい例で、
あれが池袋とかじゃなくって、例えば「エネルゴン袋」とかだったら、
まあ個人的にはアリだと思う。そうで無いなら、なんでディセプティコンが
地球の、それも池袋なんて知ってるの?という話。
例えば「2010」でチャーが「あの時の戦いを思い出すよ…そう応仁の乱じゃったかな」
って言ったらおかしいよね?それと全く同じ事。
「アニメイテッド」ってね、異文化交流譚なんだよ。
異なる文化を持つ地球人とトランスフォーマーが交流する話。
「ロボット」じゃなくって「宇宙人」として見ないと、
どうにもおかしな事になってしまうのよ。
さてジャパニメイテッドでは、今に至るまでメガトロンの
消息は明かされないわけだけれども、それで次週のサウンドウェーブを
どうするつもりなのやら。別の意味で楽しみですわい。 -
「英雄、その名はオートボット」
・ファンゾーン警部がバーガー食ってるシーンがカット。
・さらにそこから結構な長さがカットされてる。
・なのでファンゾーンの「だから機械は嫌いなんだー!」が出てこない。
・ファンゾーン警部がオートボットに対して「命令違反してるのは誰だ?」の部分がカット。
・ファンゾーンとサムダックが、オートボットを見て唖然とするシーンもカット。
・ラストはオプティマスとサムダックの握手まで(直後のラチェットはカット)。
こうして見ると、ファンゾーン絡みはかなりカットされてしまってる。
おかげで、ファンゾーンはまるでキャラが立っていない事になってしまった。
特に「だから機械は…」のカットは、かなり痛いと思う。
今後も出てくる、重要なセリフなのになあ。
戦闘シーンのカットは、全く無いわけじゃ無いけど、かなり少なめ。
戦闘シーンのカットはなるべくやらない方針、って事なのかな。
そうすると来週、下手したらオートボットと人間の交流シーンはカットで、
いきなりスタスク来襲から始まるかも知れんな。
巨大ゴキブリが、あくまでも「ロボット」として処理されていたのが気になる。
まあ理由は言わずもがなだけど、そのせいか倒し方の説明が若干不足気味か?
先週も思ったけど、翻訳が妙に固い部分があるのが気になるんだよなー。
最初、アイアンハイドがサリに話しかけた後サリが叫ぶシーンで、
バンブルビーが「あいつ、超音波の武器を持ってる?」と言うけど、
もちろん直訳ではそうなんだけれども、別に「今の超音波?」でいいじゃんさ。ねえ?
ラチェットの声質がマグワイヤー化してきた。
他のキャラと区別つけるためには、その方がいいと思うけど、
ラチェットの「気難しい部分」が、相当薄れてしまってるよ。 -
「新章!トランスフォーマー」
・OPは新規制作。しかし本物のアイアンハイド出して何がしたいんだ。
・冒頭の初代の映像はカットされなかった。意外。
・16:9じゃなくって、やっぱり4:3か。この様子だとCNもそのままだろうな。
・ポケモンチェックはほとんど無かった。
・あってもコマ落としじゃなく画面を明るくすることで対処。
・カットシーンは、大きいのは以下の通り。
「コードオメガ」のシーン。
スタースクリームが演説をして、更に宇宙船が爆発に巻き込まれるシーン。
サリが顔についたガムを、再び口に入れるシーン。
オプティマスがコールドスリープに入るシーン。
他にも、結構細かくカットされてるような気がする。
・原語版に慣れてしまってるせいか、声のトーンにかなり違和感。特にラチェットとスタスク。
しかしやっぱり、今回の部分だけ30分見せられてもな~、と思う。
この初回は90分まとめて見せてくれないと、まるで意味をなさないんだよな。
いやまあ無理だと思うんだけど。
あと全体的に翻訳が妙に硬い感じになっていて、
直訳そのままになってる所が結構あったような気がする。
それでいて声優さんのアドリブも入ってくるから、
その両者の間にかなりの違和感が生じてしまってるんだよなー。
本来そういうのは演出がどうこうする部分だと思うんだが…。
そう考えると、なんだかんだでCNはしっかりやってるんだね。うん。 -
というわけでジャパニメイテッド放映まで、一週間となりました。
ここらで自分のスタンスを、明確にしておこうかなと。
実際放映してみないと正確な評価は下せないけれど、
でも放映前だからこそ解る部分もあるわけです。
まず色々言われてるけど、吹き替えに関しては
別にアドリブが入ろうが構わないです。
海外アニメ吹き替えの歴史は、ある意味アドリブの歴史でも
あるので、そこを否定すると高桑慎一郎吹き替えや、
カーレッジくんも否定しないといけなくなる。
設定とか一部変更したり、本編を編集するのも、エピソードの順番変えるのも
初代トランスフォーマーからやってるわけで、それ自体も別に構わないです。
キャラクターの名前変更も、同様の理由で仕方ない部分ではあります。
ただ「アイアンハイド」は本編に別に出てくるキャラクターなんだから、
それをバルクヘッドにつけてしまうのは、ちょっと問題があると思う。
ただしそれらの編集をやるなら「トランスフォーマー アニメイテッド」では無く、
別の邦訳タイトルをつけてやって欲しかった。
それこそ「トランスフォーマー変形大作戦」とかでも構わない。
そうしないと日本で「アニメイテッド」と言った場合、混乱が起きてしまうのですよ。
「アニメイテッドのアイアンハイドが…」と言った時、これはどっちの誰なのか?
だから自分は、あえて「ジャパニメイテッド」と呼ぶのです。
続いて玩具も絡んだ話。
まず作品のロゴが、映画版に準拠したロゴになってるけど、
これは正直どうかと思う。アニメイテッドのポップな絵柄に、
映画のロゴは合わない。絶対に合わない。まずそこから方向性がずれている。
そして玩具のパッケージには、アニメイテッドのイラストでは無くて、
玩具写真が使われている。これはかなりのマイナスだと思う。
アニメイテッド玩具の最大の魅力って、あのアニメ絵が
ほぼ忠実に立体化されてかつ変形もする、という部分だと思うのですよ。
なのであのイラストが無いと、その辺りの感動がイマイチ伝わってこない。
同様に色も、アニメ設定に忠実であるべきだと思う。
あのメタリックカラーは、ただの玩具として見ればまあアリだろうけど、
アニメイテッドとして見た場合、マイナスだと思わざるを得ない。
その辺りに、タカトミのジャパニメイテッドに対する戦略の、
チグハグさが透けて見えてしまうんだよなあ。
とりあえず以上が、現状の自分の思う所であります。
そして結局これらのことは、自分がアニメイテッドを
「トランスフォーマー」としてでは無く、「海外アニメ」として
見ているからこそ出てくる事なのだなと、改めて思うのであります。