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というか日本人でロシア訛りって表現出来る人がいる?(笑)ロシア訛りって難しいでしょう。中国訛りだったらねぇ、まだイメージがつかめるし、ちょっとフランス訛りがあります、ならまだ表現の仕方もありますけどね。デクスターはロシア訛りって設定があって、ロシア語では何を発音しないだとかっていうのを指示した紙が来たりもしたけれど、もともと日本語に無い発音だったりするんで、それを表現できるわけがない。
確かに最もな話です。しかしアメリカアニメ、いやアニメ以外にもだからオーディションの時にも、とりあえず訛りっぽくやってもらっていたんですよ。でもなんだがズーズー弁っぽくなっちゃったり、はたまた大阪弁っぽくなってしまったりね、正体の無い方言になってしまったんですよ(笑)。それは好ましくないだろうと。わざわざ訛るっていう必要性がどこにあるんだというところで、「ロシア訛りがある」って設定は、無視せざるをえなかった。というのが真相ですね。
昔の吹き替えとかはそういうのが多かったけども、なんていうかな、吹替えで田舎者にしてしまう事によって、そのキャラは際立つんだけれども、そのキャラがよりおかしなキャラになってしまって、「田舎者イコール頭の弱い子」というイメージを私たちは作りたくなかった。
ここで語られる「ルール」は、もちろんCN初期の物であり、やっぱり「小さいお友達」対象の番組でもあるし、そういう中で「田舎者は頭が悪い」っていう設定をつけたくない、というのがあったんです。この辺はカートゥーンネットワークの中で、初期の頃からずっと話し合ってきたことでね。放送禁止用語についてもそうなんだけども、そういうルールがあったんです。「必然性が無い訛りは使わない」っていう事です。
続いて「おくびょうなカーレッジくん」の話。まとめて言うと「人を馬鹿にしない」「動物をいじめない」「人を傷つけない」っていう事。例えば、アメリカで多いのは、「歯の矯正器を付けてる子供」っていうのを茶化したり、馬鹿の象徴として使っていたりするんだけど、じゃあ日本にそういう子供がいたら、それはイジメの対象になってしまうだろうと。そういう事はやりたくない、そういう風にチャンネルを持っていきたくない、っていうのがあったんですよ。本当はそのまんまやってしまった方がより面白くなるんだけどね。
カーレッジ自身がそんなに喋るキャラでは無いじゃないですか。本来喋らない役どころで存在はしてるんだけども、喋らないと「カーレッジ」のテーマとして存在している「愛」が伝わらない。
話を聞く限りでは、カーレッジのアドリブはミュリエルに対する愛っていうものがあって、「おくびょうなカーレッジくん」というのは、裏を返せば「勇敢なカーレッジくん」っていう事になるんだけれども、その勇敢さを喋らないで表現するっていうのは難しいだろう、っていうところがあったんですよ。最初の頃からそれはもう問題提起されていたんだけれども、初期の頃はごく普通にやっていたんです。でもやっぱり味付けとして足んないなって、実はずっと思ってた。で、ある時にね、菅原さんなので、ちょっと水を向けてみたところ、『ミュリエルのためならエンヤコーラッ』ってな感じで、もうアドリブやるわやるわで(笑)。それ以来、私たちは「放し飼い」と呼んでるんだけども(笑)。
つまり、流行語などは入れないという方針だったようだ。ただ「カーレッジ」に関しては、アドリブでも普遍的に使えるギャグを選んだつもりだけどね。
もちろんこれはあくまでも、初期CNの中でのルールですので、たとえばね、パイレーツが流行った頃に「だっちゅーの」を入れたいだとかね、そういうアイデアはあったんだけれども、もう今のお子様には、既に通じないじゃないですか。そもそもカートゥーンネットワークは繰り返し放送する事が大前提の局なので、そういうのは使っても意味が無い。その時に一発だけ面白くてもダメだっていうところがわかっていたので、「カーレッジ」の中でも普遍的な言葉しか選んでないはず。
やっぱりこういったエンタテイメント作品を作るには「愛」が必要不可欠だと思うんですよ。今まで8年近く関わってきて、もちろん楽しいだけじゃない、大変な事もあったけれど、それを乗り越えられたのはやはり作品に対する「愛」があったからこそなんですよね。実際アニメに対する愛情を持ったスタッフが多かったんです。だからこそ、私もその気持ちに応えるために、とにかく楽しいものをね、エンタテイメントを作っていこうとして、仕事の枠を越えて色々やりました。
そしてそれはああもう当然。絵に口が映ってなけりゃ構わないじゃないか。口が映ってる時はまずいけれど、映ってない時は構わないよって言って。
という考えの元にやっていた、と語られています。アメリカ人が日本に来て見るんじゃないんだから、日本人が見るんだから日本人にウケる物を作ろうという事で。それで始まったんです。絵は変えられないんだから、じゃセリフでどんどん変えてこうよって考えで。
と、言われています。確かに40年前と現在では今はもう規制がうるさくってダメだよ。
面白みが無いよね。喋りにね。
と役者さんに対して、かなり厳しいご意見も出されております。ただねぇ、役者さんが舞台踏んで無いとね、ただくっちゃべってるだけじゃね、面白くない。日曜洋画劇場とか金曜ロードショーとかね、ああいうの見てたってね。だって生活感無いんだもん。生きてるセリフじゃないですよ、みんな。
あのねぇ。要するに今はっきり言ってディレクターがね、ちゃんとしたダメ出しできないんだよ。芝居知らないから。
芝居知らないから。だから、落語のセリフだけ言ったって面白くないというのと同じでね。生きてないんだよね。心が無いってまで言ったら怒られるかもわかんないけど。生きてない。
口パクを合わせる事は上手くなったよ。でも、ただ合わせるだけでねいいんだったらば、横の物を縦にするだけだったらねぇ、誰でもできちゃうんだよ。少し慣れればね。セリフってのは身体使って喋るからセリフなんでね。まあ、かなり言いたい放題ですが(苦笑)、ただしかしその裏には、だから、生きてる人が喋ってれば、必ずそこには力が出てくるし、弱みも出てくる。今の声優さんの演技だと、弱みも無いし力も無いし、叫びも無いもんね。
「おはようございます」って言うんだって、言い方によって全然違うはずだ。それもみんな「おはようございます」って言えばいいというだけで、「おはようございます」だけしか言わないんだ。
自分達のやってきた仕事に対する、絶対の自信と誇りがあるのです。
そうそう。だからあの頃よく言ってたのは「面白くなけりゃ面白くしようよ」って事でね。
「チキチキマシン」なんかは本当、やり終わるとみんな疲れてぐったりしてたもん。特に神山卓三なんかは「もう声が出ねぇや」って言って騒いでた。広川太一郎は大してセリフが無いんだけども、どうにかして目立とうと思ってね、一生懸命やってましたよ。みんなそうやって競い合ってやってたから、面白いものが出来たんじゃないですか。いわゆる「古き良き昭和吹き替え」は、こうした役者さん達とスタッフの切磋琢磨、ケンケンの笑い声なんてのも、向こうのはほんのちょっとしか入ってないです。
それで、スタジオでね、三時間くらい神山卓三と一緒になってやったんですよ。こういう笑いにしよう、ああいう笑いにしよう、こうしようってね。彼もよく頑張ったんだ。
そして作品を面白くしてやろう、という熱意、
作品に取り組む厳しい姿勢が生み出した、当時のスタッフの
努力の結晶なのだという事を、忘れてはいけないのです。
吹き替えについての記事、続く…かも知れない。
まあついでなので(笑)。
TOONGUIDE MOOKとして昨年末に出した、
「トランスフォーマーアニメイテッド大百科」、
眠田直さんのサイトにて、好評通販受付中です~。
ジャパニメイテッド放映中の今だからこそ!
両者を比較してみるのも、面白いですよ!多分!
…これ書いたのは、「日本放映決定」直前なので、
その辺色々アレですが、ご勘弁ください(苦笑)。
2月21日に開催されるトランスファンケットに、
眠田直さんの、WARMACHINEが参加されることになりました。
すでにコミケとか通販で買われた方もいらっしゃるかと思いますが、
なにやら「購入特典」がつくらしいです。
つーか何それ、聞いてないよー(笑)。
ファンケットにいらっしゃる方は、是非よろしくお願いします。
って、自分も何か手伝うべきなの?これ?
CARTOONSTATIONのTOONGUIDE、今回は
一つの作品を徹底的に語りつくす!というコンセプトの、
TOONGUIDEMOOK01になります。
第一回は日本放送も決まった「トランスフォーマーアニメイテッド」だー(趣味全開)。
ぶっちゃけ日本放送が決まる少し前に締め切りだったので、
その辺は残念ながら触れられませんでしたが、
それを差し引いても、現状日本唯一、かつ最強の
研究本だと自負しております(他に誰も出してないとか言うな)。
これを読んで、アニメイテッドの予習をしよう!
本文はほとんどが自分。
イラスト参加が、眠田直さん、エイジア州知事さん、若林まことさん、
坂本ハヤトさん、Dr.VELさんと、現状考えうる限り、ほぼ最強の布陣であります。
販売は、12月29日(火)の東4ホール ヤ-06a「ケペル倶楽部」
12月31日(木)の西1ホール る-25a「WARMACHINE」にて。
いずれ通販もやりますし、
トランスファンケットにも持ち込む予定ですので、そちらもご期待くだされ~。
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