以前録画してあったのを、ようやく見ました。
まずガッパ。ガッパはずいぶん以前に見た事はあるんですよね。
でまあ内容としては、ガッパが「親子」というのが
話のポイントではあるんだけど、逆に言うと
オリジナリティがあるのはそこくらいで、それ以外は
割りとオーソドックスな怪獣物。
「キングコング対ゴジラ」とか「モスラ対ゴジラ」を
どうしても思い出しちゃう。
でも特撮も十分出来がいいので、安心して見れる作品ではあります。
次のギララは初めて見たんだけど…これ結構困るなあ。
前半の宇宙船や月面基地の描き方に結構力入ってる割には、
その力の入り方が妙な事になってて。
何故か月面基地で檜風呂なんかに入っちゃってる
トンデモシーンがあるんだけど、
深く考えればそれだけ科学が進んだとも取れるし、
色々判断に困ります。
ギララはデザインはかっこいいんだけど、
本当にただ暴れているだけで、
いまいち面白みが無いというか。
いや面白みが無い理由は、割りとハッキリしてるんですよ。
この映画、面白そうなシチュエーションとかを
どういうわけか映さないんですよね。
例えばギララは宇宙船に付着していた発光体から生まれるんだけど、
その生まれるシーンが描かれないんですよね。
普通だったら発光体を割ってその中から小さいギララが出てきて…
とかやりそうなんだけど、何故かやらない。
気がついたら「発光体が割れていて中から何かが出てきていた」って
セリフだけで終わっちゃう。
クライマックスもそうで、登場人物の一人が落ちてきた瓦礫に
足を挟まれた、でもギララが迫ってきている、どうする!
って状況があって、みんなで賢明に瓦礫をどかそうとするんだけど、
気がつくと次のシーンではもう瓦礫がどかされた事になってる。
瓦礫から抜け出した時が描かれないんですよね。
そういう「肝心なところが描かれない」のが結構多くて、
見ていてなんだか「?」となってしまう。
更に最後は登場人物の一人のかなわぬ恋愛で締められていて、
これってそういう話だったの????とビックリしてしまいます。
ギララの造形とか設定は悪くないし、
特撮もまあ十分見られるんだけど、ストーリーのそういう所が
なんかいちいちズレちゃっていて、
ちょっと「トンデモ」の領域に入ってる映画かなあ、
と思います<「宇宙大怪獣ギララ」
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