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カートゥーン横丁ブログ

カートゥーンネットワークファンサイト、 「カートゥーン横丁」管理人LOUのブログ。 思う所あって再起動。今だからこそ書ける話も。

「ジョジョの奇妙な冒険」の人気はあったのか無かったのか?

Twitterでこういう話題があったので
その回答としてこう書いたんですよね。

ただまあ色々と説明が必要そうなので、
ここで当時を思い出しがてら追記しときます。

そもそもの話として「人気があった」がどのくらいの規模なのか、
というのが結構人によって違うのかな、って気はするんですよね。
実際あの当時の「少年ジャンプ」の人気作品ってそれこそTVアニメ化して、
映画にもなってコミックスがバンバン売れて、
更にはテレビゲームとかにもなっていた、レベルだと思うんですよね。
でも「ジョジョ」の場合、そういった目に見える形での「人気」と
呼べるほどでは無かったと思います。
アニメだって後年になってからのOVAだし、ゲームも
スーファミの時にあったけど、それよりはむしろカプコンが作った
格闘ゲームの方が話題になってたはず。
あれも3部モチーフだけど、出たのは5部くらいの時だっけ?
だから「大人気だった」とは言い難い。

じゃあ「人気が無かったのか?」と言われると、それも違うんですよね。
実際連載は続いていたわけだし、セリフとか良くネタにされていたし。
だからそういう意味では「コアなファンがついていたくらい人気だった」
というのが正しい見方なのかな、と思います。

では何か当時の客観的な人気を見る方法は無いのか?
この「ジャジャン研」というサイトでは、当時のジャンプマンガの
雑誌掲載順を見ることが出来ます。素晴らしい。
少年ジャンプの雑誌掲載順は人気に比例している、とは良く言われるので、
かなり参考になるとは思います。ただそれも「絶対」では無いので、
あくまで参考程度ですけど。

そこでジョジョの奇妙な冒険の連載順ですが、
こうして見るとジャンプ本誌の半分からちょっと後くらいが
平均位置で、時々思い出したように巻頭カラーに来ている、
というのが分かると思います。これ実際自分の当時の記憶、
「ジョジョって時々巻頭カラーやるよなー」というのとマッチしてるんですよね。
掲載順平均がそんな高くないのに時々巻頭カラーになる理由は
ちょっと分かりませんが、コアなファン層がいたと考えると、
そうした層へのアピールだったのかも?と想像することが出来ます。

ただこの順番良く見ると、5部後半からどんどんと順位が下がってきてるんですよね。
そしてこれがストーンオーシャンの掲載順になると
もうかなり下がってきてるのが分かると思います。
巻頭カラーもかなり少なくなってきてる。

この辺はもう想像するしか無いんですが、
6部が始まるくらいには人気が下がり始めてたし、
またコミックスも仕切り直しをしたい、みたいな理由で
それまでつけていなかった「ストーンオーシャン」という
副題みたいなのをつけたのかなと。
それでもダメだったので、一旦「ジョジョの奇妙な冒険」というタイトルは
外して、「スティール・ボール・ラン」を始めたのかも?
という事情が見え隠れするように思います。

結局「スティール・ボール・ラン」の途中で掲載誌を
少年ジャンプからウルトラジャンプに移すわけですけど、
いわゆる「ジョジョ立ち」とかのネットミームは、
この辺から盛り上がってきたように記憶しています。
そしてウルトラジャンプに移って以降は、
今ではあまり語られない1部映画とか、テレビアニメシリーズとかの
メディア展開を積極的にやるようになった、という流れだと思います。

だから結局さっきも書いたようにコアなファン、熱狂的なファンが
ついていた作品で、当時のジャンプとしては中堅どころの扱いだった作品。
なので全く人気が無かったわけじゃないけど、
そうじゃない一般層への訴求はいまいちだった、みたいな
評価で収まると思うんですよね。

ところでジョジョの人気あるいは評価って実は時代で結構違う、とも思うんですよね。
1~2部の頃は「変なセリフ」が出てくる、イロモノ・キワモノ系のマンガ。
3~4部は「スタンド能力」が活躍するアクションマンガ。
5部以降はキャラクター達の運命を読むストーリーマンガ。
というふうに、結構変わってきてると思います。
実際自分は一番人気は3~4部なのかなあ、と思っていたんですが、
最近の若い人はどちらかというと、5部以降が好きみたいですね。
この辺は時代の流れということなのでしょうか。面白い所です。

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