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カートゥーン横丁ブログ

カートゥーンネットワークファンサイト、 「カートゥーン横丁」管理人LOUのブログ。 思う所あって再起動。今だからこそ書ける話も。

Fノート届いた
Fノートが到着いたしました。
Fノートとは、藤子F全集の全巻特典で、F先生のアイデアノートの一部や
未発表の原稿などが収録されてる、マニア垂涎のご本です。

この本が届いた時の自分の顔は、「まんが道」で満賀が
夜中に一人でアメリカの雑誌をニヤケながら読んでいるのと
同じ顔だったに違いない(だから例えがマニアックすぎる)。

んで内容。
初期のアイデアノートの落書きが、すごい線が柔らかくっていいわー。
「ロケットけんちゃん」のあたりとか、最高!
あとネーム(コマ割り)も収録されてるけど、
ノート一枚を8分割して8ページ分のネームにしてる、
って細かすぎるだろ!これ逆にやりにくくない?慣れなのかなあ。

それで「パーマン」の第一話のネームも収録されてるんだけど、
さすがにここは気がつかなかったのか、修正できなかったのか、
「本物のパーにする」が残ってますよ!
しかも「脳細胞破壊銃」じゃなくって「クルパーガン」ですよ!

あと魔美のヌードの鉛筆画スケッチとか、すごいいいし、
ドラえもんの没原稿が最高でした!

「あつさとジャイアンのげんこつでぼくはパーになる」
「それいじょうパーになられちゃたまらない」

先生そんなにクルクルパーが好きだったんですか!

やっぱりこれが「バカ」でも「アホ」でもダメで、
「パー」だから面白いんだよなー。言葉のリズムというか、
子供の持つ残酷な一面をリアルに出しているというか。

というわけで、かなり満足な特典でしたよ。
全巻予約して良かった!という感じ。












しかし!

たった一つだけ、どうしても腑に落ちない部分がある。
それはこのノートの中でA先生、つまり安孫子先生の存在が
まるで「いなかったかのように」触れられていない、という事。
一箇所だけ安孫子先生の名前が出てくる箇所があるけど、
それは「新漫画党」のメンバーの一人として紹介されているだけ。

「藤子不二雄」のペンネームを決める際に使われたと思われる
ノートの一部が出てくるんだけど、そこの説明が

「”藤子不二雄”に解明する際の検討用と思われるメモ。
2人の名前から”弘素”の文字を拾い、転じて”広本”とした候補なども書かれている。」

とあるんだけど、「2人」って誰と誰ですか?
もちろん非常に今更過ぎる事なので、あえて書かなかったとも取れるけど、
普通に考えたら「藤本弘と安孫子素雄の名前から…」とすべき部分じゃないかい?

「二人で一人の藤子不二雄」という部分がすっぽり抜けているというか、
意図的に抜かされているというか、なんだかまるで
「藤子・F・不二雄」という漫画家が最初から一人で活動していたように、扱っている。
でもそれっておかしいじゃん?
A先生の描いた絵とか、一緒に映っている写真が載っていないとかは
別にいいけど、その存在すら完全に無視するのはどうかと思う。
だって少なくとも、ある一時期までは、二人で一人の「藤子不二雄」だったんだから。



「くるパー電波」の件といい、オバQがなかなか復刊されなかった件といい、
なんかこれらの問題って、どうも同じ根っこから出ているような気がするんだよね。
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コメント

1. 無題

突然すみません、それ自分も思いました!!
A先生の名前書いてなかった・・・

前回の大全集の件もF側が発刊拒否したそうですし、なかなか大人の事情がからむとやっかいですね。

でも個人的にはクルクルパーが見れてうれしいです。
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