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カートゥーン横丁ブログ

カートゥーンネットワークファンサイト、 「カートゥーン横丁」管理人LOUのブログ。 思う所あって再起動。今だからこそ書ける話も。

シン・ウルトラマン

もう公開から時間経って、見た人も増えてきただろうから、そろそろ。

という事で「シン・ウルトラマン」なんですが、
この映画、オリジナルのウルトラマンに対するオマージュが
いっぱい入ってて、そこはまあやっぱり流石なんですが、
でもそうしたオマージュとか「分かってる人」に向けたネタは、
実は本作を見るにあたって、逆に「ノイズ」になってしまってると思うんですよね。
ハッキリ言って、ウルトラマンとか見たことない、ほとんど知らない、
っていう人が見た方が、実にすんなり楽しめると思います。

さきほど「過去作のオマージュ」とは書きましたけど、
もちろんオマージュしてる部分もあるんですが、
実はオマージュ「してない部分」があって、
そこが結構なポイントなのかなと。
例えば、真っ先に上がるのはカラータイマーの存在ですが、
でも本作でカラータイマーのネタはそこまで深堀りされるわけでも無いし、
「カラータイマーをどこかで出すのかな?」とか
思ってしまうと、逆に肩透かしをくらってしまうという。
マニアになるほど、そういう罠にかかってしまう構造なんですよね。

他にもアレをやってるのにコレをやってないとか、
コレが出てるのになんでアレが出てないんだ、みたいなのが
いっぱいあります。でもそうした「出さなかった物」「やらなかった事」には
おそらくちゃんと事情とか考えがあっての事だと思うし、
無かったからといって、つまらなくなってるわけじゃない。
むしろちゃんと面白くなってるわけです。
なんというか、制作側の「取捨選択」が非常に上手いです。

そういう意味で最初にも書きましたけど、ウルトラマンを見た事無い、
という人にほど、見てほしい作品になってます。

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