Kindleでセールやってたので、読んでました。
子供の頃読んでいたので懐かしかったのですが、
それ以上にいくつか発見がありました。
まずやはり鳥山明先生はとにかく絵が上手い!
これはもう万人が認めるところと思います。
ドラゴンボールの時はアクションに振っていて、結構荒いところもあるのですが、
Dr.スランプはまだ荒れてなくて、鳥山明の本気の絵の上手さを
十分堪能できます。いや本当に毎回の扉絵とかスゴイっすよ。
そして結構毎回のように、新発明とか新キャラを
出していたんだな、というのに気づきました。
とにかく新しい物を出して、どんどんと目先を変えて、
読者の興味を惹いていこうという事だったのだと思いますが、
これは少年ジャンプだからこそのやり方だとも言えます。
逆にちょっと意外に思ったのが、ストーリーが
それほど上手いわけでは無い、という事。
正直ストーリーに関しては、中の上レベルかなという気がします。
実際発明品を作ってそれの説明だけで終わってしまう回とかありますし、
「起承転結」の「転」くらいで終わる話も、結構あって、
「え?もう終わり?」となる事が多々あります。
この辺はページ数の関係もあるのでしょうが、ちょっと物足りなく思います。
しかしそれを超絶上手い絵と豊富なキャラクターでぶっちぎって
見せている、というのはそれはそれでスゴイことだと思います。
だから「ドラゴンボール」みたいにひたすら新キャラを出して
戦っていく、というやり方は、実は鳥山明には合っていたのかな、と思います。
「Dr.スランプ」って最初集英社側がアニメ化を渋った、って話があって、
その理由も色々言われているんですが、こうして見ると編集サイドとしては
早々に息切れするかもしれないから、アニメ化はちょっと怖いな…
と思っていたのかもしれないですな。
でも逆にアニメにすることで、アニメの話を参考にしたりも出来ただろうし、
アニメサイドは豊富なキャラでオリジナルエピソードを作れただろうから、
すごいいい関係だったのかもしれないですね。
ところで子供の頃はどうして千兵衛さんと山吹先生が
唐突に結婚したのかイマイチ分かってなかったんだけど、
実はアラレが高校に進学すると中学教師である山吹先生の
出番が無くなってしまうから、それを解消するために結婚させた、
という事に気づきました。
実際二人が結婚してすぐ、アラレは高校進学するんですよね。
まあとにかく絵を見ているだけでも、十分面白い作品です。
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