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カートゥーン横丁ブログ

カートゥーンネットワークファンサイト、 「カートゥーン横丁」管理人LOUのブログ。 思う所あって再起動。今だからこそ書ける話も。

キング・クリムゾンについての考察

思い出したようにジョジョについて語りだす人です。こんにちは。
ジョジョって5部以降は特にスタンドの能力が分かりづらく
なっていくわけですが、その中でも特に「分からない」と言われるのが、
5部ボスであるディアボロの「キング・クリムゾン」だと思うんですよね。
そこで今回はキング・クリムゾンの能力について、独自に考察していきたいと思います。
あくまでも自分の個人的な考察であり、決して公式の物では無い、
という事を理解しておいてください。

さてまずはキング・クリムゾンの能力について、
原作の中で語られている能力は、以下の通りです。

  • 時間を消し飛ばす
  • 未来予知

とは言え「時間を消し飛ばす」が、もう既に分かりづらい。
実際ここがポイントで、ここを上手く理解できればキング・クリムゾンの能力が、
グッと分かりやすくなるんですよね。
そのためには、キング・クリムゾンの能力の「本質」を見極める必要があります。

キング・クリムゾンの能力の本質と言うと、なんだか難しそうですけど、
それってつまり「時間を進める」能力だ、という事なんです。

なんでそんな事が断定できるのかって?簡単です。
まずDioのザ・ワールドは「時間を止める」能力。
吉良吉影のバイツァ・ダストは「時間を戻す」能力。
ならその次であるキング・クリムゾンの能力は…「時間を進める」能力として、
考えられているはずなんですよね。

「でも時間を進める能力は、プッチ神父のメイド・イン・ヘブンじゃないの?」
と思った人もいると思います。それはその通りです。
また後で詳しく書きますが、おそらくメイド・イン・ヘブンは、
キング・クリムゾンの「リベンジ」なんだと思います。

キング・クリムゾンを発動すると、周囲の時間が消し飛びます。
例えばチョコレートを食べようとすると、食べている間が消し飛んで、
既に食べた事になってしまう。
血液の雫を垂らしていると、いきなり雫の数が増える。
これらの描写って、間違いなく「時間を進める」なんです。

もっと分かりやすく言うと、DVDのリモコンとか動画サイトとかに
「スキップボタン」がありますよね。
見ている動画を10秒なり30秒なりスキップさせるボタン。
それと同じイメージなんです。
キング・クリムゾンがDVDのリモコン操作のように、
時間をスキップさせているわけです(ただし戻すことは出来ない)。
だから「時間をスキップさせる」能力であると言うことも出来ます。
原因、過程、結果の「過程」をスキップさせているわけですね。

だからスキップ直前のコマとスキップ直後のコマが繋がる事になるわけです。
そうなると、柱の向こうにいる奴を殴ったらそれは移動していた自分だった、
みたいな事も起きるわけです。
これ、ブチャラティがやられたやつですよね。
そしてスキップした後の1コマだけを先に見ることが出来るなら、
それはつまり「未来予知」が出来る、という事です。

これがキング・クリムゾンの能力の本質だと思います。

しかしこの「時間を進める」「時間をスキップさせる」能力って
ひとつ欠点があって、それは自分の時間も一緒に進んじゃうという事。
ザ・ワールドは「自分以外の時間が止まる」から、その間色々と出来たけど、
単に時間をスキップさせるだけでは、自分も一緒にスキップしちゃうし、
自分以外の時間がスキップしたら、自分が取り残されちゃう、という事になります。
こうなると逆に不便ですよね。

そこで荒木先生はスキップした時間の中を「自由に動ける」という能力を
付け加えたのじゃないかな、と思います。
それによりまさに他人の運命を翻弄するような能力になって、
ボスにふさわしい能力になったと思います。
そしてそれを「時間を消し飛ばす」と表現したわけなんだけれども、
これが結果としてキング・クリムゾンの能力が
分かりづらくなった原因なんじゃないかな、と思います。

プッチ神父のメイド・イン・ヘブンは自分含む周囲の時間を
どんどん加速して進める能力ですが、
これは結局「時間を進める」にもう一度チャレンジしたんじゃないかな、と思います。
ちなみにメイド・イン・ヘブンは元々は別の能力が考えられてたらしいですね。
でもそれはまた別の話。

とにかくキング・クリムゾンの能力の本質は
「時間を進める(スキップさせる)」事だと理解していれば、
かなり分かりやすくなると思います。

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