見てきました。
今回は見る前からネットの反応とかを色々見ていたので、
どうだろうなーとちょっと心配していたんですけど、普通に楽しめました。
でもやっぱ「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」ほどじゃなかったかな。
もっともこれは、そもそも自分が「仮面ライダー」というコンテンツに、
知識はあるけれど思い入れがあまり無いせいかもしれません。
バイクのシーンは良かったですよね。
多分歴代で一番バイクにこだわってるんじゃないでしょうか。
疾走感とか風景とか、そういうのは流石だったと思います。
アクションもまあ気合入ってるんですけど、
ただ気合入ってるシーンと入ってないシーンの差が、
結構極端なんですよね。これは予算とか時間の問題なのかもしれないけれども。
例えば最初のクモは文句無しのアクションなんだけど、
次のコウモリとかサソリとかほとんどコントのノリだったし、
ハチもビルの屋上で戦ってる割には背景が真っ暗だったりして、
なんか微妙。
せめて遠目にビルの光くらいついててもいいのに。
あと気になったのは、音楽かなあ。
オリジナルの菊池俊輔先生のBGMを使うのはいいんだけど、
雰囲気がどうにも合ってないんですよね。
ストーリーが割りと暗い話で進んでいくのに、
戦闘シーンになると急にあの勇ましい音楽になっちゃうから、
ギャップが凄まじい。
特にエンディングでの仮面ライダーの挿入歌の三連発は、
これはちょっと一般人はついてけないんじゃないかなあ。
そう考えるとシン・ウルトラマンの時にオリジナル主題歌にしたのは、
とても正しい判断だったんだな、と改めて気付かされました。
まあそれでも、十分楽しめた映画です。つくづくPG12なのが勿体ないと思います。
そして一番自分が気になったのは、
島本和彦版「スカルマン」との関係でしょうか。
これはたまたま自分が直前に、島本スカルマンを
読んでいたせいもあるんだけど、かなり似た作りになっているというか、
どうも相当意識して作ったんじゃないか、と思うんですよ。
島本和彦と庵野秀明の関係については、
「アオイホノオ」などを読めばわかると思いますし、
「スカルマン」については一言でいうと
「仮面ライダーの元になった作品」という事です。
だから似てしまうのは分かるんだけど、
それにしてもちょっと引っかかる部分があるんですよね。
例えば最後に登場する「0号」、
ニュアンスとしては完全にスカルマンのはずなんだけど、
デザインモチーフにイナズマンやV3やシャドームーンが乗せられてるの、
どうも違和感あるんですよね。本来であれば骸骨モチーフだけでいいのに。
素直にそれをやらなかったのは、
やっぱり島本和彦が「もらった」スカルマンに対し、
何らかの感情があったんじゃないかなあ、と思うんですよね。
とにかく、今このタイミングで島本スカルマンが再販されてるの、
ある意味かなり奇跡的なタイミングだと思います。
個人的には大好きなマンガなので、興味ある方は是非。
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