まあそんな大した話じゃないんですが。
「ストーンオーシャン」のマックイイーン回で
「君は最も邪悪だ」みたいに言われてるわけですけど、
こいつそんなに邪悪かなあ?読んでいてと思うわけです。
逆に言うと荒木先生的には、マックイイーンが「邪悪」と考える
理由がちゃんとある、ってことです。
じゃあそれは何なのか?って話なんですけど、要するに
「自分のために他人を巻き込み、利用する」
ってのが「悪」ってことなんですよね。
マックイイーンの場合、そのことについて自覚が全く無いことが
「邪悪」だったということなんでしょう。
実際ジョジョの他の部での悪役も、
確かに自分がのし上がるために、自分の欲望のために、
他人を利用してきた連中ばかりですからね。
じゃあそうなると逆に「正義」は何?となるんですが、
これはもう単純にその逆、つまり
「他人のために自分を犠牲にできる」
ってこと、つまり「自己犠牲」がジョジョの中では
「正義」とされているんですよね。
だからたまに「6部最後の徐倫の行動は1部ジョナサンを踏まえたものだ」
って意見を見るんですけど、それはある意味当然で、
荒木先生の中では「自己犠牲」がこそ正義なわけですから、
それを突き詰めていくと、当然同じ行動取るよね?ってだけなんですよね。
5部のジョルノが「ギャングスターになる」というちょっと物騒な
夢をもっているんだけど、それが「正義」になるのは、
結局「誰かが犠牲にならないように自分がボスになる」という、
自己犠牲の精神から来てる物だからオッケー、なんですよね。
ジョジョって、徹頭徹尾「自己犠牲」の物語なんですよね。
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