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カートゥーン横丁ブログ

カートゥーンネットワークファンサイト、 「カートゥーン横丁」管理人LOUのブログ。 思う所あって再起動。今だからこそ書ける話も。

荒木飛呂彦の考える「正義」

まあそんな大した話じゃないんですが。



「ストーンオーシャン」のマックイイーン回で
「君は最も邪悪だ」みたいに言われてるわけですけど、
こいつそんなに邪悪かなあ?読んでいてと思うわけです。
逆に言うと荒木先生的には、マックイイーンが「邪悪」と考える
理由がちゃんとある、ってことです。

じゃあそれは何なのか?って話なんですけど、要するに
「自分のために他人を巻き込み、利用する」
ってのが「悪」ってことなんですよね。
マックイイーンの場合、そのことについて自覚が全く無いことが
「邪悪」だったということなんでしょう。

実際ジョジョの他の部での悪役も、
確かに自分がのし上がるために、自分の欲望のために、
他人を利用してきた連中ばかりですからね。

じゃあそうなると逆に「正義」は何?となるんですが、
これはもう単純にその逆、つまり
「他人のために自分を犠牲にできる」
ってこと、つまり「自己犠牲」がジョジョの中では
「正義」とされているんですよね。

だからたまに「6部最後の徐倫の行動は1部ジョナサンを踏まえたものだ」
って意見を見るんですけど、それはある意味当然で、
荒木先生の中では「自己犠牲」がこそ正義なわけですから、
それを突き詰めていくと、当然同じ行動取るよね?ってだけなんですよね。

5部のジョルノが「ギャングスターになる」というちょっと物騒な
夢をもっているんだけど、それが「正義」になるのは、
結局「誰かが犠牲にならないように自分がボスになる」という、
自己犠牲の精神から来てる物だからオッケー、なんですよね。

ジョジョって、徹頭徹尾「自己犠牲」の物語なんですよね。

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