今更見ました。
「どんな願いも叶えるアイテム」の話としては、
割りと他に見ない事やってて面白いんだけど、
それだけに「願いを取り消すことが出来る」のは
ちょっと反則すぎて、そこは残念だったかな。
ただあの辺はおそらく「スパイダーマン2」(サム・ライミ版)の
列車でのくだりや、「ダークナイト」でのフェリーのくだりとかと同じように、
「人々の心の中のちっぽけな善意」を表現したかったのかな、とは思う。
だけど一つの街とかならともかく、それが全世界規模なので、
そこはちょっと都合良すぎなんですよね。
全世界規模ならあの状況を逆に利用するヤツが、一人くらいいたって
全然おかしくはないし(実際核兵器を望んでる人がいる描写もあるし)。
願いを取り消すことが出来る」ルールは、結局ラストシーンからの
逆算として設定したんだろうけど、そこはもっと上手くやってほしかったかな。
例えば「アラジン」でのジーニーへの3つの願いとか、
先発作品でもっと上手くやってるのもあるし。
もうちょっと「知恵」でなんとかしてほしかった、というのが本音。
あとダイアナが願いのせいでスーパーパワーを失っている、
ってのも微妙に分かりづらいんですよね。
言われれば確かにロープを手放してしまったのは
パワーを失っていた、という事なんだろうけど、
やっぱりもうちょっとハッキリ描写してほしかったかな。
またクライマックスでの戦闘も、せっかく黄金の鎧を装備したのに、
薄暗いシーンなので、せっかくの黄金の鎧が全く目立ってない。
合成を誤魔化すために薄暗くしたんだろうけど、本当もったいない。
一個人の欲望が全世界を巻き込む大騒動になったり、
バーバラが文字通り「豹変」していくのは素直に面白かったので、
やっぱりそういう細かい所が、色々気になる作品ではありました。
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