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カートゥーン横丁ブログ

カートゥーンネットワークファンサイト、 「カートゥーン横丁」管理人LOUのブログ。 思う所あって再起動。今だからこそ書ける話も。

サイボーグ009(モノクロ)

サイボーグ009(モノクロ版)が配信されていたので、見ていました。
面白いと噂だったので見たいとは思っていたのですが、
なかなかチャンスに恵まれず、やっとという感じです。

感想としては、確かに面白いですな!
もちろん今のアニメに比べれば、動きとか稚拙な
部分はあるんだけれども、そこを脚本で乗り切っている
という感じで、かなり気合の入ったシリーズだと思います。

SFがあったかと思えば古き良きアクション回もあるし、
テーマが深い回もあったりと、脚本のバラエティがかなり豊富ですよね。
その中でも特に面白いのは、やっぱり辻真先先生が脚本書いてる回で、
当たり率が非常に高い。
「ジキルとハイド」をモチーフにしつつ、
クライマックスが密室サスペンスになる「悪魔は夜歩く」や、
人間の悪意をとことん描いた「復讐鬼」など、
本当に唸らされる回ばかり。
何より辻真先先生は、石森章太郎の理解度がとても高いんですよね。
良く言われる「太平洋の亡霊」も、反戦というテーマはもちろんなんだけど、
むしろ「神の力を手に入れた人間が悪魔となって自滅する」という
石森章太郎的なテーマを落とし込んでいる所の方がスゴイと思います。

機会があれば二度三度と見直していきたい作品ですねー。

(追記)

良く言われる「007を子供にした」だけど、
自分は案外気にならなかった、というかむしろ大正解だったと思う。
007の変身ギャグが、正しく「テレビまんが」になっていて、
あの当時には合っていたし、今見てもとても楽しく見れるんですよね。
曽我町子さんの声も、バッチリ合ってました。

それからこの作品、実に東映らしくて声優さんを使い回すんですよね。
例えば001の声優が白石冬美さんなんだけど、
そのせいで出てくるゲストヒロインの3分の1くらいが
白石冬美さんになってるの。
永井一郎さんとかも、006やりつつ敵キャラやってるとか、普通にある。

「使い回し」と言えば、映画版2つの映像も
かなり流用しているんですよね。
映像がちょっとボケるからすぐわかる。
でも後半の話になると、どうも映像の流用を前提として
話を作ってるんじゃないか?と思ったりもします。
特に「恐怖の原潜シースネイク号」「よみがえれ!不死鳥」
(ともに芹川有吾脚本)は、それぞれ潜水艦とカーレースを
モチーフにしてて、映画版の映像流用前提で作ってる疑いが濃厚。
でもそれがパッチワークみたいに上手くハマってるのを見ると、
やっぱりスゴイなあ、と思うんですよね。
映像って実は「編集」が一番大事なのかもしれない。

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