「冷蔵庫の女」って概念があるそうです。
まあ詳しくはリンク先を読んでもらえればなんとなくの
イメージはつくかな、と思うんですが、つまり
「あるキャラクターの成長などのために女性キャラクターが悲惨な目に遭う」であり
つまり「都合よく殺される女性キャラ」
という事を揶揄するような意味合いになります。
リンク先にもあるように、「アベンジャーズ エンドゲーム」あたりから
日本でも知られるようになった概念だそうで。
確かにあの映画でのナターシャの扱いは…。
それはさておき、最近「ストーンオーシャン」を見返しているんですが…
ペルラ・プッチってこの「冷蔵庫の女」だよね?って話。
ストーンオーシャン読んでる人なら説明の必要は無いと思いますが、
ペルラというのはストーンオーシャンの悪役であるところの
プッチ神父の実の妹であり、かつウェザーリポートの恋人というキャラです。
プッチとウェザーリポートは双子なので、つまり実の兄に
恋してしまったキャラとなります。
そしてプッチはこの二人の恋愛を止めようとして、
結果悪の道に進んでいくことになるという、超重要キャラなのですが…
まあ扱いがかなりアッサリしてるんですよね。
まず登場がかなり唐突。
もちろんプッチの過去もウェザーリポートの過去も、
物語の核心なので本当にクライマックスまで明かされなかったわけだけど、
それにしても回想になった途端、
唐突に「プッチに妹がいた」という事が明かされます。
そしてプッチはウェザーリポートとペルラを別れさせるために
ある計画を実行するのですが、結果ペルラはあっさり死にます。自殺です。
そしてその後、プッチもウェザーリポートもペルラの事を
ほとんど全く語らないんですよね。
プッチに至っては、ペルラの記憶ディスクを持っているはずなのに、
それを本編で使ったりとか見たりする事は一切無し。
ウェザーリポートが能力を発現させたのも「ペルラの復讐」とかでは無い。
そして二人の対決の時も、ペルラの事は一切語られない。
本当に「死ぬため」だけに出てきたキャラなんですよね。
まさに最初に上げた「冷蔵庫の女」そのものだと思います。
まだアニメ版は全部見てないので、もしかしたらアニメでは
何かフォローがあるのかな、と思うのですが、どうなんだろう。
もっともストーンオーシャン自体、もう20年も前なので
仕方ない部分はあるのかもしれないけど、
女性が主人公のストーンオーシャンですらこういう事が起きてしまう、
というのもなんか皮肉な感じはします。
コメント