"藤子不二雄"カテゴリーの記事一覧
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そういえば今、ウメ星デンカとジャングル黒べえのアニメが、
トムス公式チャンネルで配信されてますね。つい先日DVDが再販されたばかりですが、
まあ興味ある人は是非。PR -
You Tubeで「忍者ハットリくん」が毎日配信されているので
見ているんですが、いやあとんでもなく面白すぎる。
ちょうど今は制作3年目くらいの辺りなんですが、
制作陣も大分ノッてきているのがわかるし、また制作も
週一になったのでかなり余裕ができてきて、
相当高いレベルで面白くだらなくなってきています。この回とか「風邪をひかないようにする」ためとはいえ、
真夜中に真っ裸で街中を笑いながら走り回る、とか
一体何考えてんだ、ってシチュエーションがくだならすぎるw時間も10分足らずなので、カートゥーンっぽい感じで
見れるのもいいですね。 -
藤子不二雄A先生のご冥福を心よりお祈りいたします。
— 【公式】少年サンデー編集部 (@shonen_sunday) April 7, 2022
「少年サンデー」創刊号からの連載を始め数々の名作漫画を生み出して下さり、本当にありがとうございました。
謹んで哀悼の意を表します。 -
配信されてたので、ちょっと書く。
シンエイ版怪物くんの特に初期エピソードって
原作をかなりアレンジすることが多いんですが、
この「動物人間がいっぱい」はもう途中から全然違うストーリーになっていて、
しかもかなり逆な方向に行ってるんですよね。
あらすじとしては、怪物くんたちが動物園に行って、
オオカミ男がオオカミに会う。
その夜オオカミ男がオオカミの所へ再び行って、
オオカミの「故郷にいる母に会いたい」という願いを
かなえるために、オオカミを檻から出す。
オオカミは朝までには帰ると約束したけれど、
果たして本当に帰ってくるのだろうか…という、
ちょっと「走れメロス」的ないい話になってるんですよね。
しかし原作だと…オオカミを逃がすあたりまでは同じですが、
そのオオカミが実は「ウソ」を言っていて、そのまま脱走。
更にそこへベラボー怪星人という宇宙人がやってきて、
動物たちに人間並みの知能を与えて、檻から出して大騒動。
っていう展開なんですよね。
だから「動物人間がいっぱい」っていうタイトルなんです。
でもアニメだと、確かにいい話にはなってるんだけど、
肝心のタイトルの「動物人間」が出てこなくなってる。
しいて言えば、オチで園長たちが檻に入って
その周りに動物がいる、ってのが「動物人間」ってことなのかな?
とは思えるけど、まあちょっと強引な感じにはなってます。
一体なんでこんな大幅な改変をしたんだろう。
ただまあ元々の原作も、オオカミが逃げるくだりと、
その後のベラボー怪星人のあたりが、全く噛み合っていなくて、
ちょっとチグハグな印象ではあるんですよ。
また特にシンエイ版初期は、お供三人が活躍するようなエピソードを
多くやっているので、その流れとしてオオカミ男を主役にした話に
改変したということなのかな。
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そういえばYouTubeで忍者ハットリくんが公式配信。
みんなで見よう。
そして「ハットリくんが普段お面をつけている」ってのが
分かるシーンがあったら、是非教えてください。是非。 -
「まんが道」といえば、もはや疑う人もいない名作です。
藤子不二雄A先生が自分の体験をもとに、
マンガに青春を燃やした若者たちを、
自伝的に描いた作品です。
しかし「自分の体験をもとに」という所が
実はポイントで、結構フィクション入ってるんですよね。
だからまんが道を読んで「あの作品にはこんな裏話があったのか」とか
「あの作家さんはこういう人生を送っていたのか」と思ってしまうのは、
実はかなり強烈に危険なことでもあります。
特に藤子不二雄の二人、藤本弘と安孫子素雄はそれぞれ
「才野茂」と「満賀道雄」という偽名になっているのでまだ
いいんですが、それ以外の作家さんたちは実名で出てきていて、
そこが時に誤解を招いてしまっているのかな、と最近良く思います。
特にトキワ荘の兄貴分的存在だったテラさんこと寺田ヒロオさんは、
本人による自伝もなく、また研究者も少ないうえに、
後に「絶筆宣言」をしたという部分が取り沙汰されて、
割とセンセーショナルに受け止められがちです。
そこにこの「まんが道」でついたイメージが上乗せされてしまっていて、
一体本人は何をどう考えていたのか、というのがまるで見えてきません。
特に亡くなったときのエピソードが強烈なので、
余計に色眼鏡で見られがちだと思います。
そうした風潮に「まんが道」が一役買っているのは、
否定しようがない事実なんですよね。
「まんが道」はあくまでも「事実をもとにしたフィクション」であり、
藤子A先生の視点から語られている、という事は
忘れないようにするべきだと思います。 -
YouTubeで怪物くんの公式配信が始まったので、
みんなで見よう! -
「藤子・F・不二雄全集の発売が決定!」
なんて書いたのがもう10年以上前。
ようやく電子版が発売となりました。
藤子・F・不二雄全集公式サイト
しかし既に紙で持っているからなー。
全集発売後に発見となった原稿が
差し替わってる部分とかあったら教えてください。
そこだけ買います。 -
ご存知の通り「オバケのQ太郎」というのは
藤子不二雄の出世作で大ブームを巻き起こした、
ということで知られています。
でも実際どれくらいブームだったのか?ってのが
分かるような資料とか、意外と少ない気がするんですよね。
自分が世代だったせいもあるんでしょうけど、
80年代のドラえもんブームはまだイメージしやすいんですけど、
最初のオバQブームって、どういう物だったのかちょっと分からない。
なんかファン層が断絶しちゃってる感があるんですね。
例えば同時期にやってたウルトラQとかウルトラマンって、
その後もシリーズ化したし、ファン層もずっと
ひきずっている感じがするんですけど、
でもモノクロ藤子アニメって、本当にそれっきりで
終わってる感じがするんですよね。
ただそれでも伝え聞く限りでは、本当にすごいブームだったらしいんですよね。
以前海外アニメ関係で石川進さんにインタビューを
した事があるんですが、その時に聞いた話では、
オバQのイベントのために会場に行ったら
人が集まりすぎていて、会場に入れなかった、という事が
あったらしいんですよ。
もちろん今と違ってイベントのノウハウが無かった時代では
あるんですが、それでもかなり人が集まった、って事ですよね。
この辺りの記事とか証言を、そろそろ本気で
集めておかないといけないのかな、とは思っています。 -
現在電子書籍で読める「怪物くん」の4巻。
一番最初のエピソードが「怪物ランドのオリンピック」なんですよね。
怪物くんの父親である怪物大王が、
オリンピックを開催するという話ですね。
でも読み進めていくと、その後に怪物大王が初登場するエピソードが入っています。
つまりちょっと順番がおかしいんですよね。
これはどういう事でしょう。
そもそもこの電子書籍版は、いわゆるFFAランドをベースとしています。
FFAランドはあの伝説のFFランドの復刊版、
ただし藤子・F・不二雄作品は抜かして、藤子不二雄A作品だけを
収録しています。だからFF「A」ランド。
また元々のFFランドの巻末にあった企画ページや
新作ページなどは省かれています。
さて
この「怪物ランドのオリンピック」が入っているところ、
実はもともとのFFランドでは違う話が収録されていました。
それが「アフリカ珍道中」というお話。
怪物くんとヒロシがアフリカに行くというお話です。
しかし、おそらくはその中にある「黒人」関連の
描写がマズかったのか、FFAランドでは収録されずに
代わりに「怪物ランドのオリンピック」が
収録されることとなりました。
しかし
この「怪物ランドのオリンピック」、実は怪物くんの連載終了後、
およそ3年後くらいに描かれた二話のうちの一話なのです。
だから怪物大王達も、当然のように登場しちゃってるわけなのです。
「アフリカ珍道中」が収録されなかったのは仕方ないけど、
せめて巻頭じゃなく巻末に持ってきてくれるとかの、
配慮は欲しかった気がするんですよね。
ちょっと残念です。
さてさて
話はまだ終わりません。
さきほど「二話のうちの一話」と書きましたが、
ではもう一話はどうすれば読めるの?と思う人もいるでしょう。
実はその話はFFランドでは怪物くん最終巻(21巻)の
巻末に収録されていました。
「帰ってきた怪物くんとやく病神怪物ドブネズラ」という話です。
じゃあ電子書籍版の21巻に載ってるのね、と思うだろうけど、
世の中そんなに甘くない。
さっき「FFAランドでは元々のFFランドの巻末にあった企画ページや
新作ページなどは省かれています。」と
書いたのを覚えているでしょうか。
そう!「帰ってきた怪物くんとやく病神怪物ドブネズラ」は
新作ページ枠に掲載されていたので、FFAランドでは
読むことは出来ないのです!ああ、めんどくさい!
つまり怪物くんは、FFランドとFFAランドの
両方を買い揃えないといけない、という事なんですね。
…と、この話はこれで終わりではありません。
なんとかして元のFFランド怪物くん4巻を入手して、
「アフリカ珍道中」を読むことが出来たとしましょう。
しかしその本編中で怪物くんが「大怪神」に変身するシーンが
あるんですが、実はこの「大怪神」はやはり4巻に収録されてる
「ハニワくんと大怪神」で初登場するキャラです。
だから「アフリカ珍道中」の段階で大怪神が出るのは、
本当だとおかしいんですよね。
実はこれもカラクリがあって、大怪神になる下りは
後になって描き直されたシーンです。
では元々怪物くんは一体何に変身していたかというと…
実は当時日本でも大人気だった「バットマン」になっているんですね。
それがなんらかの理由で、大怪神に直されてしまった、というわけです。
ところがところが
80年代にシンエイ動画でアニメ化された怪物くん。
当然「アフリカ珍道中」もアニメになったんですが、
その時はなんと…バットマンに変身したのでした!
いやもうこうなると、何がなんだか良くわかりません。
以上、怪物くんに興味の無い人にとっては、
すごくどうでもいいし、かなりややこしい話でした。