"特撮"カテゴリーの記事一覧
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円谷プロのYouTube公式ページで、この一年間
「ウルトラマン80」が配信されていたので、見ていました。
そしてようやく、最終回を迎えました。
前年の「ザ・ウルトラマン」もそうなんですけど、
丁度リアルタイムで見ていたウルトラマンなんですよね。
あの当時の「新しいウルトラマンがやってくる」みたいな
熱い期待感は、今も印象に残っています。
さてそんな「80」ですが、リアルタイムの感想としては、
いわゆる教師編は割とすぐに終わってしまったなーと。
その後も怪獣は地味だし、ウルトラ兄弟は出てこないしで、
個人的にはちょっと微妙な記憶があったんですよね。
でも今回一年通して配信を見て、考えが変わりました。
今までは単純に「教師編」と「それ以外」という認識を
していたんですが、実際には「それ以外」の中が、
セブンを意識したような「SF編」、また子供たちとの
ふれあいを描いた「子供編」とでも言うように、
更にいくつかに分かれていることに気付かされました。
特に子供たちとのふれあい編では、「先生」だったことを
思い出させるような、子供たちへの優しい目線に溢れた
エピソードがいくつも出てきたのが特徴です。
そしてユリアンの登場はまさに「最終編」とでも言うべき内容で、
80を先生、ユリアンを生徒になぞらえた、
「ウルトラマンとしての教師編」とも呼べる展開。
そして最後の最後ではゲストの子どもが中学生だったりと、
スタッフも教師編を決してあきらめていなかったのがわかります。
早々にあきらめたと思った「教師」というテーマを
最後までやり通していたのは、発見であり、驚きです。
そう考えると最終回は、まさに地球人の
ウルトラマンからの卒業式だった、と見ることが出来るでしょう。
また他のウルトラ兄弟を出さなかったのは、
やはり「教師」というテーマにそぐわなくなるから、
だったと考えた方がいいのかもしれません。
他には特撮面もかなり頑張っていて、
ミニチュアも今見ても遜色ない出来。
アクションもかなり大胆なことに挑戦していたように思います。
やはり何事も印象で語らず、実際に見てみることが大切ですね、
とつくづく痛感した次第であります。
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昨年末に昭和ガメラのDVDボックス廉価版が出たので
買っておいたのですが、それをようやく見終わりました。
ガメラといえば自分の子供のころは、さすがに
映画シリーズは終わっていたのですが、
年末年始とか夏休みになると何度もテレビ放映していたので、
かなり馴染み深い作品です。
ただ制作が大映なので、東宝のゴジラとかと比べると、
若干ランクダウンするというか、安っぽいイメージがありました。
でも今回数十年ぶりに見てみると、これがなかなかどうして、
かなり面白いし、特撮も東宝負けず劣らず健闘していました。
予算の無さや技術の不足を「アイデア」で解決していることに気づき、
かなり感心させられました。
例えば、改めて見ると「奥行き」を意識した画面づくりを
していたということに気付かされます。
ガメラと敵怪獣が戦っているときに、
一番手前に大きな物を置くことで奥行きをすごい出しており、
また空からでは無い地上から見たような映像になっているのが、
何箇所も見られました。
この辺東宝は意外とこだわってないというか、
そもそもスタジオが広いのでそういう工夫をする必要が
無かったんでしょうけど、結果として
「これはどこから見ているんだ?」みたいな
映像が増えてしまっているのは、否定できないかと思います。
でもガメラの場合、手前に建物の一部や
岩などが置かれることで、まさに地上から怪獣のバトルを
見ているような気分に浸れます。
また奥から怪獣が飛んできて、一旦画面右方向へ消えて
再度出てくるときにはこちらに近寄ったように大きくなっているような画面、
奥にいるときには小さな人形、手前に来た時には
大きな着ぐるみで表現しているんでしょうけど、
結果として、それがすごい面白い画面を生み出しています。
また東宝だと合成でやるようなシーンも、
そこまで予算が無いのでスクリーンプロセス
(巨大なスクリーンに映像を映してその手前で撮影する方法)を
多用していているんですが、結果として
ガメラとかの巨大感を意識させるシーンが多くなっていたりと、
とにかく「アイデアで勝負!」というのが
ビシバシ伝わってきました。
それでいてストーリーは監督の湯浅憲明さんが
とにかく子供目線で撮ることをやっていて、
なんだかちょっとほっこりするような、
いい意味での子供向き作品になっていたりします。
正直ガメラはちょっと軽く見ていた部分があったけど、
これは考えを改めないといけないかなあ。