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カートゥーン横丁ブログ

カートゥーンネットワークファンサイト、 「カートゥーン横丁」管理人LOUのブログ。 思う所あって再起動。今だからこそ書ける話も。

昭和ガメラ
昨年末に昭和ガメラのDVDボックス廉価版が出たので
買っておいたのですが、それをようやく見終わりました。




ガメラといえば自分の子供のころは、さすがに
映画シリーズは終わっていたのですが、
年末年始とか夏休みになると何度もテレビ放映していたので、
かなり馴染み深い作品です。
ただ制作が大映なので、東宝のゴジラとかと比べると、
若干ランクダウンするというか、安っぽいイメージがありました。

でも今回数十年ぶりに見てみると、これがなかなかどうして、
かなり面白いし、特撮も東宝負けず劣らず健闘していました。
予算の無さや技術の不足を「アイデア」で解決していることに気づき、
かなり感心させられました。

例えば、改めて見ると「奥行き」を意識した画面づくりを
していたということに気付かされます。
ガメラと敵怪獣が戦っているときに、
一番手前に大きな物を置くことで奥行きをすごい出しており、
また空からでは無い地上から見たような映像になっているのが、
何箇所も見られました。
この辺東宝は意外とこだわってないというか、
そもそもスタジオが広いのでそういう工夫をする必要が
無かったんでしょうけど、結果として
「これはどこから見ているんだ?」みたいな
映像が増えてしまっているのは、否定できないかと思います。

でもガメラの場合、手前に建物の一部や
岩などが置かれることで、まさに地上から怪獣のバトルを
見ているような気分に浸れます。

また奥から怪獣が飛んできて、一旦画面右方向へ消えて
再度出てくるときにはこちらに近寄ったように大きくなっているような画面、
奥にいるときには小さな人形、手前に来た時には
大きな着ぐるみで表現しているんでしょうけど、
結果として、それがすごい面白い画面を生み出しています。

また東宝だと合成でやるようなシーンも、
そこまで予算が無いのでスクリーンプロセス
(巨大なスクリーンに映像を映してその手前で撮影する方法)を
多用していているんですが、結果として
ガメラとかの巨大感を意識させるシーンが多くなっていたりと、
とにかく「アイデアで勝負!」というのが
ビシバシ伝わってきました。

それでいてストーリーは監督の湯浅憲明さんが
とにかく子供目線で撮ることをやっていて、
なんだかちょっとほっこりするような、
いい意味での子供向き作品になっていたりします。

正直ガメラはちょっと軽く見ていた部分があったけど、
これは考えを改めないといけないかなあ。
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