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カートゥーン横丁ブログ

カートゥーンネットワークファンサイト、 「カートゥーン横丁」管理人LOUのブログ。 思う所あって再起動。今だからこそ書ける話も。

すくらっぷ・ブック


長野県小諸市の中学校を舞台にした作品。柏木晴(晴ボン)を中心として、
友達の市野、坂口、市野の恋人理美、晴ボンの恋人マッキー、
晴ボンに想いを寄せるカナなど、多くのクラスメートが繰り広げる、
ハートフル青春ラブコメディ。

自分が小学生の頃はすぐ近所に本屋があって、
そこに入り浸っては、マンガ本を
延々と立ち読みしているような少年でした
(当時はまだ立ち読みできる本屋が普通にあった)。
その当時これをなにげなく手にとって、
読んでいたことがあるんですよね。
ただ当時は主に「ギャグ」の部分、主人公の晴ボンや
クラスメートの雅一郎などが時々変身する
油すましや土ころびがすごい面白くて、
それ目当てで読んでいたのをうっすら覚えています。

でもそれはほんの少しだけの間。
その後は時々視界には入っていたんだけど、特に読み返すことも無く、
現在まで過ぎてしまいました。
そんな「すくらっぷ・ブック」、実に数十年ぶりに読みました。

小学生の頃には全く気づかなかった、晴ボン達の青春、
恋愛、友情、そんなのがズシンと響きました。
実に眩しい作品です。キラキラしてます。
そんな晴ボン達の中学生活が、とても羨ましく思えました。
読み終わってから数日の間、
ちょっと放心状態になったりしていました。

自分が中学生だった数十年前は、いわゆる「校内暴力」だの
「いじめ」だのが表面化していた、「荒れた」時代でした。
不良グループが授業をボイコットしたり、
学校のガラスを割ったり、学校内で喫煙をしていたりしました。

また当時は今ほどオタク的な趣味に
理解があるような時代ではありません。
そういう趣味を持っていたら、当然のように
いじめのターゲットにされていました。
当然ながら自分もその一人です。
だから自分の中学時代は、本当にいい思い出がありません。
だから余計に「すくらっぷ・ブック」に描かれている
中学生活に本当に憧れてしまったんですよね。

ただ自分には全くそういう青春が無かったのか、と言われると、
中学時代には確かに無かったけど、高校・大学と進んで、
そこで多くの友人ができましたし、クラブ活動もやりました。
またその後「カートゥーン横丁」を作ったことで、
もっと多くの人達と知り合うことも出来たので、
存外悪く無かったのかな…とも思います。

ここで「すくらっぷ・ブック」を読んだのも何かの縁。
いずれにせよ、もうしばらくは故・小山田いく先生の
作品を読み漁ることになりそうです。
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