"ジョジョ"カテゴリーの記事一覧
-
公開から一週間経ったので、
ネタバレありのもうちょっと踏み込んだ話。この作品、原作に結構オリジナル要素を足してるんだけど、
その中でも特に「おっ」となったのが、
仁左右衛門の絵が露伴の実家にあった、という点。
もともと仁左右衛門の妻である奈々瀬が岸辺家の
家系であったことからの発展なんでしょうけど、
そのために本編の描写も結構変わったりしてます。結論から言ってしまうと、若い頃の露伴は
そうとは知らずに「黒い絵」に触れていて、
そのために奈々瀬を見た、っていう事なんですよね。
だから露伴の祖母は奈々瀬の事は知らなかった、
という事にされています。
この辺原作だと、露伴の祖母も奈々瀬の事は
ハッキリ認識している描写があるので、
また違った解釈になっているわけです。映画版だと古道具を買取に来ていた古物商も
「黒い絵」に触れてしまっていて、
だから劇中で死んだことが匂わされているんだけど、
でもじゃあ何故露伴は大丈夫だったのか?
となるとそこが奈々瀬の「止めてほしかった」に
繋がってくるところなんでしょうね。本当に良アレンジだったと思います。
PR -
見てきました。軽くネタバレありで。
この話は元々の原作自体が割りとふわっとした話で、
結構説明不足なところが多いんだけれど、
そこをまた例によって上手く補完してきたなあ、という所です。
特に今回は結構オリジナル要素が入ってるんだけど、
それが上手く「本物と偽物」というテーマになっていて、
良く話に絡んでいたと思います。また原作だとほとんど出番が無かった山村仁左右衛門についてを
大幅に補完したのは、キャスティングの意外さもあって大成功だと思います。
その分説明が多くなりすぎてる気もするけど、そこは映像で
上手く興味を持たせてくれた、という所でしょうか。ところで前述のオリジナル要素、あれは多分原作のままだと
「全く無関係な犠牲者」が出てしまうから、
それを避けるための物だったのかな、と思います。
そしてまたそこに泉編集を絡めてくるのは、
本当に良く出来ています。2時間だとちょっと長いかな、と思う部分も無くはないんですが、
それでも十分面白くなっていたと思います。 -
そういえば「ジョジョはアニメシリーズ(2012年スタートの)が始まるまで人気なかった」という偽史が広まり始めてるようで、アニメ雑誌の投稿欄等で80年代から盛り上がってた皆さん出番ですよ。
— うめ(コーンウォール派)〓〓♣️❄ (@umemasa4) April 15, 2023Twitterでこういう話題があったので
その回答としてこう書いたんですよね。だから「ジョジョはアニメになるまで人気無かった」ははっきり「ノー」だけど、「連載当時から大人気だった」も「ノー」って答えになっちゃうよな。ジャンプ的には二軍くらいの扱いだったんじゃないかなあ。ただ一軍がメチャクチャ強すぎるんだけど。
— ルゥ (@LOUMOGU) April 17, 2023ただまあ色々と説明が必要そうなので、
ここで当時を思い出しがてら追記しときます。そもそもの話として「人気があった」がどのくらいの規模なのか、
というのが結構人によって違うのかな、って気はするんですよね。
実際あの当時の「少年ジャンプ」の人気作品ってそれこそTVアニメ化して、
映画にもなってコミックスがバンバン売れて、
更にはテレビゲームとかにもなっていた、レベルだと思うんですよね。
でも「ジョジョ」の場合、そういった目に見える形での「人気」と
呼べるほどでは無かったと思います。
アニメだって後年になってからのOVAだし、ゲームも
スーファミの時にあったけど、それよりはむしろカプコンが作った
格闘ゲームの方が話題になってたはず。
あれも3部モチーフだけど、出たのは5部くらいの時だっけ?
だから「大人気だった」とは言い難い。じゃあ「人気が無かったのか?」と言われると、それも違うんですよね。
実際連載は続いていたわけだし、セリフとか良くネタにされていたし。
だからそういう意味では「コアなファンがついていたくらい人気だった」
というのが正しい見方なのかな、と思います。では何か当時の客観的な人気を見る方法は無いのか?
この「ジャジャン研」というサイトでは、当時のジャンプマンガの
雑誌掲載順を見ることが出来ます。素晴らしい。
少年ジャンプの雑誌掲載順は人気に比例している、とは良く言われるので、
かなり参考になるとは思います。ただそれも「絶対」では無いので、
あくまで参考程度ですけど。そこでジョジョの奇妙な冒険の連載順ですが、
こうして見るとジャンプ本誌の半分からちょっと後くらいが
平均位置で、時々思い出したように巻頭カラーに来ている、
というのが分かると思います。これ実際自分の当時の記憶、
「ジョジョって時々巻頭カラーやるよなー」というのとマッチしてるんですよね。
掲載順平均がそんな高くないのに時々巻頭カラーになる理由は
ちょっと分かりませんが、コアなファン層がいたと考えると、
そうした層へのアピールだったのかも?と想像することが出来ます。ただこの順番良く見ると、5部後半からどんどんと順位が下がってきてるんですよね。
そしてこれがストーンオーシャンの掲載順になると
もうかなり下がってきてるのが分かると思います。
巻頭カラーもかなり少なくなってきてる。この辺はもう想像するしか無いんですが、
6部が始まるくらいには人気が下がり始めてたし、
またコミックスも仕切り直しをしたい、みたいな理由で
それまでつけていなかった「ストーンオーシャン」という
副題みたいなのをつけたのかなと。
それでもダメだったので、一旦「ジョジョの奇妙な冒険」というタイトルは
外して、「スティール・ボール・ラン」を始めたのかも?
という事情が見え隠れするように思います。結局「スティール・ボール・ラン」の途中で掲載誌を
少年ジャンプからウルトラジャンプに移すわけですけど、
いわゆる「ジョジョ立ち」とかのネットミームは、
この辺から盛り上がってきたように記憶しています。
そしてウルトラジャンプに移って以降は、
今ではあまり語られない1部映画とか、テレビアニメシリーズとかの
メディア展開を積極的にやるようになった、という流れだと思います。だから結局さっきも書いたようにコアなファン、熱狂的なファンが
ついていた作品で、当時のジャンプとしては中堅どころの扱いだった作品。
なので全く人気が無かったわけじゃないけど、
そうじゃない一般層への訴求はいまいちだった、みたいな
評価で収まると思うんですよね。ところでジョジョの人気あるいは評価って実は時代で結構違う、とも思うんですよね。
1~2部の頃は「変なセリフ」が出てくる、イロモノ・キワモノ系のマンガ。
3~4部は「スタンド能力」が活躍するアクションマンガ。
5部以降はキャラクター達の運命を読むストーリーマンガ。
というふうに、結構変わってきてると思います。
実際自分は一番人気は3~4部なのかなあ、と思っていたんですが、
最近の若い人はどちらかというと、5部以降が好きみたいですね。
この辺は時代の流れということなのでしょうか。面白い所です。 -
ストーンオーシャンのアニメを見終わりました。
うーん…やっぱりラストの辺りは良くわかんないんですよねえ。
エンポリオが到着した世界はまず今までいた世界で無いのは確定で、
それでいてプッチが作った世界でも無い、ってことなんですよねえ。
そうなるとまた別の世界ってことなんだろうか。
大体徐倫はいないけどアイリーンがいる、ってのも
分かったような分かんないような話。またアニメだと最後のシーンでフー・ファイターズの姿が
出てきてるけど、マンガだと描かれてないんですよ。
「降っている雨がフー・ファイターズを現してる」みたいな
話もあるけど、それは結局ファンの考察にすぎないと思います。
多分ここ描いた時、荒木先生はフー・ファイターズを
忘れてたんじゃないかなあ、とか思ってます。そういった事も含めてなんかストーンオーシャンの最後のあたり、
編集部と何かあったんじゃないかなあ、と思うんですよね。
まずコミックスの最後2巻が、なんか妙に分厚い。
それでいて最終巻には描き足しもあるし
(最後の見開きとその直前のアリのシーンが描き足しだと思う)、
本当はもう1冊分くらい話が入る予定だったんじゃないか?
と思っちゃうんですよね。
もしかしたら編集部から「早く終わらせてほしい」みたいな
要望があったのかもしれない。
そして次作の「スティール・ボール・ラン」も、連載当初は
「ジョジョ」の名前はつかないって話だったのに、
そこに更に掲載雑誌の変更があって、その後結局「ジョジョ」のシリーズに
正式に入れられる、ってのもなんか混乱が見て取れるんですよね。しかしそうかストーンオーシャンも、もう20年前のマンガなんすね。
さすがに20年前のマンガにあれこれ言うのも、野暮ってもんかなあ。 -
「冷蔵庫の女」って概念があるそうです。
まあ詳しくはリンク先を読んでもらえればなんとなくの
イメージはつくかな、と思うんですが、つまり
「あるキャラクターの成長などのために女性キャラクターが悲惨な目に遭う」であり
つまり「都合よく殺される女性キャラ」
という事を揶揄するような意味合いになります。リンク先にもあるように、「アベンジャーズ エンドゲーム」あたりから
日本でも知られるようになった概念だそうで。
確かにあの映画でのナターシャの扱いは…。
それはさておき、最近「ストーンオーシャン」を見返しているんですが…ペルラ・プッチってこの「冷蔵庫の女」だよね?って話。
ストーンオーシャン読んでる人なら説明の必要は無いと思いますが、
ペルラというのはストーンオーシャンの悪役であるところの
プッチ神父の実の妹であり、かつウェザーリポートの恋人というキャラです。
プッチとウェザーリポートは双子なので、つまり実の兄に
恋してしまったキャラとなります。
そしてプッチはこの二人の恋愛を止めようとして、
結果悪の道に進んでいくことになるという、超重要キャラなのですが…まあ扱いがかなりアッサリしてるんですよね。
まず登場がかなり唐突。
もちろんプッチの過去もウェザーリポートの過去も、
物語の核心なので本当にクライマックスまで明かされなかったわけだけど、
それにしても回想になった途端、
唐突に「プッチに妹がいた」という事が明かされます。
そしてプッチはウェザーリポートとペルラを別れさせるために
ある計画を実行するのですが、結果ペルラはあっさり死にます。自殺です。
そしてその後、プッチもウェザーリポートもペルラの事を
ほとんど全く語らないんですよね。
プッチに至っては、ペルラの記憶ディスクを持っているはずなのに、
それを本編で使ったりとか見たりする事は一切無し。
ウェザーリポートが能力を発現させたのも「ペルラの復讐」とかでは無い。
そして二人の対決の時も、ペルラの事は一切語られない。
本当に「死ぬため」だけに出てきたキャラなんですよね。
まさに最初に上げた「冷蔵庫の女」そのものだと思います。まだアニメ版は全部見てないので、もしかしたらアニメでは
何かフォローがあるのかな、と思うのですが、どうなんだろう。
もっともストーンオーシャン自体、もう20年も前なので
仕方ない部分はあるのかもしれないけど、
女性が主人公のストーンオーシャンですらこういう事が起きてしまう、
というのもなんか皮肉な感じはします。 -
思い出したようにジョジョについて語りだす人です。こんにちは。
ジョジョって5部以降は特にスタンドの能力が分かりづらく
なっていくわけですが、その中でも特に「分からない」と言われるのが、
5部ボスであるディアボロの「キング・クリムゾン」だと思うんですよね。
そこで今回はキング・クリムゾンの能力について、独自に考察していきたいと思います。
あくまでも自分の個人的な考察であり、決して公式の物では無い、
という事を理解しておいてください。さてまずはキング・クリムゾンの能力について、
原作の中で語られている能力は、以下の通りです。- 時間を消し飛ばす
- 未来予知
とは言え「時間を消し飛ばす」が、もう既に分かりづらい。
実際ここがポイントで、ここを上手く理解できればキング・クリムゾンの能力が、
グッと分かりやすくなるんですよね。
そのためには、キング・クリムゾンの能力の「本質」を見極める必要があります。キング・クリムゾンの能力の本質と言うと、なんだか難しそうですけど、
それってつまり「時間を進める」能力だ、という事なんです。なんでそんな事が断定できるのかって?簡単です。
まずDioのザ・ワールドは「時間を止める」能力。
吉良吉影のバイツァ・ダストは「時間を戻す」能力。
ならその次であるキング・クリムゾンの能力は…「時間を進める」能力として、
考えられているはずなんですよね。「でも時間を進める能力は、プッチ神父のメイド・イン・ヘブンじゃないの?」
と思った人もいると思います。それはその通りです。
また後で詳しく書きますが、おそらくメイド・イン・ヘブンは、
キング・クリムゾンの「リベンジ」なんだと思います。キング・クリムゾンを発動すると、周囲の時間が消し飛びます。
例えばチョコレートを食べようとすると、食べている間が消し飛んで、
既に食べた事になってしまう。
血液の雫を垂らしていると、いきなり雫の数が増える。
これらの描写って、間違いなく「時間を進める」なんです。もっと分かりやすく言うと、DVDのリモコンとか動画サイトとかに
「スキップボタン」がありますよね。
見ている動画を10秒なり30秒なりスキップさせるボタン。
それと同じイメージなんです。
キング・クリムゾンがDVDのリモコン操作のように、
時間をスキップさせているわけです(ただし戻すことは出来ない)。
だから「時間をスキップさせる」能力であると言うことも出来ます。
原因、過程、結果の「過程」をスキップさせているわけですね。だからスキップ直前のコマとスキップ直後のコマが繋がる事になるわけです。
そうなると、柱の向こうにいる奴を殴ったらそれは移動していた自分だった、
みたいな事も起きるわけです。
これ、ブチャラティがやられたやつですよね。
そしてスキップした後の1コマだけを先に見ることが出来るなら、
それはつまり「未来予知」が出来る、という事です。これがキング・クリムゾンの能力の本質だと思います。
しかしこの「時間を進める」「時間をスキップさせる」能力って
ひとつ欠点があって、それは自分の時間も一緒に進んじゃうという事。
ザ・ワールドは「自分以外の時間が止まる」から、その間色々と出来たけど、
単に時間をスキップさせるだけでは、自分も一緒にスキップしちゃうし、
自分以外の時間がスキップしたら、自分が取り残されちゃう、という事になります。
こうなると逆に不便ですよね。そこで荒木先生はスキップした時間の中を「自由に動ける」という能力を
付け加えたのじゃないかな、と思います。
それによりまさに他人の運命を翻弄するような能力になって、
ボスにふさわしい能力になったと思います。
そしてそれを「時間を消し飛ばす」と表現したわけなんだけれども、
これが結果としてキング・クリムゾンの能力が
分かりづらくなった原因なんじゃないかな、と思います。プッチ神父のメイド・イン・ヘブンは自分含む周囲の時間を
どんどん加速して進める能力ですが、
これは結局「時間を進める」にもう一度チャレンジしたんじゃないかな、と思います。
ちなみにメイド・イン・ヘブンは元々は別の能力が考えられてたらしいですね。
でもそれはまた別の話。とにかくキング・クリムゾンの能力の本質は
「時間を進める(スキップさせる)」事だと理解していれば、
かなり分かりやすくなると思います。 -
「ジョジョリオン」が終わって、もう1年近くなるのかな?
次は「ジョジョランド」とか言ってた記憶があるけど、全然続報来ませんな。それはともかくやっぱりネット上の反応では、ジョジョリオンは
「イマイチ」って感想が多いし、自分も「かなり微妙」とは思ってます。
でもネット上で挙げられてる「イマイチ」の感想として、
「ラスボスがなかなか出てこない」ってのを見るんだけど、
正直それってちょっとうーん?って思ったりもします。確かにジョジョリオンのいわゆるラスボスって、本当に登場が遅くて、
相当最後の方でやっと出てくるんですよね。
自分もそれは確かに不満だけど、でも多分ジョジョリオンって、
意図的に「ラスボス」の存在を消すことで一体誰を倒せばいいんだろう?と
誰がラスボスになるんだろう?と思わせるようにしてたと思うんですよ。
実際ラスボスじゃなくて「目的」自体は、割りと早い段階で
ハッキリしてましたからね。それに「他の部ではもっと早くラスボスが出てきた」って言うけど、
でもそれって結局結果論なんですよね。
連載中から追っている側としては、例えば3部にしたって
もしかしたらDioの後に黒幕的な者が出てくるかもしれない、
みたいに思ってたし、4部だって吉良の他にもまだ
何かいるのかも?っていう可能性はあったんですよね。だから「ラスボス云々」っていう批判は、ちょっと
どうなんだろうなあ、と思います。
その上で、「もうちょっと早く出しておけば良かったんじゃないかな」
とは思っています。 -
「ストーンオーシャン」の13話が地上波で放映になったので、
見たんですが、まあかなり原作から変えられてましたねー。
でもこれは仕方ないのかもしれない。「愛と復讐のキッス」って原作だと、
エルメェスの過去についてはフー・ファイターズの本体である
エートロの記憶にある新聞記事からと推測で語られてたんだけど、
それだと詳細な部分とか心理的な物が分かるのは、
さすがにおかしいんですよね。
今回そこを実際に新聞記事を調べて、
さらにエルメェス本人の回想という形を取ったことで、
不自然さはかなり無くなったと思います。
更にそれをフー・ファイターズの「逆をやってみる」に絡めたり、
徐倫達がエルメェスを追いかけていたということで、
戦いに巻き込まれるようにしたり、かなりの良アレンジ。「ストーンオーシャン」って実際かなり
その場の思いつきが多くて、後になって考えてみると
不自然な部分が結構あるんですよねえ。
だから今回のに限らず、全体的に再構成は
どうしても必要だと思います。 -
ホンマだめやねん。別にどれか特定作品に限った話でなく、整頓させ過ぎで「他人の発話を遮る」という行為の意味を損ねてまわるのが日本の映像様式。漫画原作ではさらに几帳面に台詞を再現し過ぎるから加速する…「鬼滅の刃」一期終盤の柱合会議。原作の(漫画らしい)ニュアンスがアニメ版では消え去る pic.twitter.com/HUyi0YZBEV
— インクエッジ (@02Curry) July 14, 2022自分は「鬼滅の刃」は読んだことないんだけど、
この流れを見て「確かにそうだよなー」と思い、
そして思い出したのは「ジョジョ」2部のアニメ。
ジョジョ2部のアニメも「次におめーは○○と言う」で全部言ってから、
相手のセリフになってたので、「なんでまた繰り返すの??」って
違和感すごかったんですよねえ。
ただアレに関しては、原作からしてかなり無茶な事やってるので、
まあ仕方ないのかなと。というかそもそも荒木先生は、2部のあのシチュエーションを
一体どういう演出だと考えていたんだろう?
ジョジョと相手のセリフが同時に出てたのか、
あるいはジョジョの方がちょっとだけ早くて、
相手のセリフにかぶる形になってたのか。
ちょっと良くわからない。
ジョジョって、割と「勢いで押し切る」タイプの
マンガだからなあ。2部は特にその傾向強い感じ。
それで思い出したんだけど、対ストレイツォ戦での「鏡」を使った
トリックのシーンがあるじゃないですか。
あれって結局劇中では語られてないんだけど、
「吸血鬼は鏡には映らない」っていう特性を利用した、
ってことでいいんですよね?いや伝承とかだと「吸血鬼は鏡には映らない」ってのがあるんだけど、
でもジョジョ本編でそれが語られた事は無かったはず。
だから人によっては「鏡が斜めになっていた」とかで
解釈しようとしてる人もいるけど、結局
「ストレイツォ自身は鏡に映らないから真後ろにいるジョジョが映った」
って事なんだよね?自分はもうずっとそう解釈してきたんだけど、
どっちにしたって、かなり不自然なシチュエーションだと思うんだよなあ。 -
まあそんな大した話じゃないんですが。
「ストーンオーシャン」のマックイイーン回で
「君は最も邪悪だ」みたいに言われてるわけですけど、
こいつそんなに邪悪かなあ?読んでいてと思うわけです。
逆に言うと荒木先生的には、マックイイーンが「邪悪」と考える
理由がちゃんとある、ってことです。じゃあそれは何なのか?って話なんですけど、要するに
「自分のために他人を巻き込み、利用する」
ってのが「悪」ってことなんですよね。
マックイイーンの場合、そのことについて自覚が全く無いことが
「邪悪」だったということなんでしょう。実際ジョジョの他の部での悪役も、
確かに自分がのし上がるために、自分の欲望のために、
他人を利用してきた連中ばかりですからね。じゃあそうなると逆に「正義」は何?となるんですが、
これはもう単純にその逆、つまり
「他人のために自分を犠牲にできる」
ってこと、つまり「自己犠牲」がジョジョの中では
「正義」とされているんですよね。だからたまに「6部最後の徐倫の行動は1部ジョナサンを踏まえたものだ」
って意見を見るんですけど、それはある意味当然で、
荒木先生の中では「自己犠牲」がこそ正義なわけですから、
それを突き詰めていくと、当然同じ行動取るよね?ってだけなんですよね。5部のジョルノが「ギャングスターになる」というちょっと物騒な
夢をもっているんだけど、それが「正義」になるのは、
結局「誰かが犠牲にならないように自分がボスになる」という、
自己犠牲の精神から来てる物だからオッケー、なんですよね。ジョジョって、徹頭徹尾「自己犠牲」の物語なんですよね。