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先日「視聴率15%を保証します!」という本を読んでいました。
読んだ目的は別にあったのですが、その中に以下のような
内容が書かれていました。私がアニメのテレビシリーズに最初に関わったのはアメリカのアニメ制作会社であるハンナ・バーベラ社の『 Wacky Races(奇妙な自動車レース)』ですが、この番組番組を昭和 45 年(1970年)4月から月曜夜7時半枠で放送した時は、自動車を扱ったメルヘン的な映画『チキ・チキ・バン・バン』が公開された後であり、なおかつガソリン販売会社のCMで「オー、モーレツ」という言葉が流行っていた時だったので、『 Wacky Races』を日本語タイトルで『チキチキマシン猛レース』として放送しました。
はてこの話は確か「チキチキマシン猛レース」の吹き替え・制作を担当された
高桑慎一郎さんの著書「ケンケンと愉快な仲間たち」で否定されてたはず。
以下が該当箇所の抜き出しになります。「チキチキ」というのはカードゲームをやっているときの、いいカードが来るようにお願いするときのおまじないですよ。カードを手にもって願をかけんがら「キチキチキチキ」ってやったもんです。
(中略)
この後、有名な映画の「チキ・チキ・バン・バン」が公開されたんです。(中略)原題は「チリチリバンバン」ですから。さて一体どちらを信じればいいのでしょうか?
こういう時は落ち着いて、まずは「チキチキマシン」の放送日を調べましょう。
するとチキチキマシンの制作は1968年ですが、
日本で放送されたのは1970年だという事がわかります。
一方の「チキ・チキ・バン・バン」ですが、こちらも制作が
1968年ですが、日本での公開も1968年となります。
つまり日本では「チキチキマシン」の方が「チキ・チキ・バン・バン」よりも
後に放送された、という事になります。
なので先述の「チキ・チキ・バン・バンからタイトルを取った」という説は、
十分に可能性はあったし否定できない、という事になります。
これはもう高桑慎一郎さんが勘違いしていた、という事になるでしょう。実は自分も一時期高桑さんの記述を信じていて、色々広めていた事があるんですが、
それは間違っていたと訂正します。
いやあやっぱり資料はちゃんと調べないとダメですね。PR -
ストーンオーシャンのアニメを見終わりました。
うーん…やっぱりラストの辺りは良くわかんないんですよねえ。
エンポリオが到着した世界はまず今までいた世界で無いのは確定で、
それでいてプッチが作った世界でも無い、ってことなんですよねえ。
そうなるとまた別の世界ってことなんだろうか。
大体徐倫はいないけどアイリーンがいる、ってのも
分かったような分かんないような話。またアニメだと最後のシーンでフー・ファイターズの姿が
出てきてるけど、マンガだと描かれてないんですよ。
「降っている雨がフー・ファイターズを現してる」みたいな
話もあるけど、それは結局ファンの考察にすぎないと思います。
多分ここ描いた時、荒木先生はフー・ファイターズを
忘れてたんじゃないかなあ、とか思ってます。そういった事も含めてなんかストーンオーシャンの最後のあたり、
編集部と何かあったんじゃないかなあ、と思うんですよね。
まずコミックスの最後2巻が、なんか妙に分厚い。
それでいて最終巻には描き足しもあるし
(最後の見開きとその直前のアリのシーンが描き足しだと思う)、
本当はもう1冊分くらい話が入る予定だったんじゃないか?
と思っちゃうんですよね。
もしかしたら編集部から「早く終わらせてほしい」みたいな
要望があったのかもしれない。
そして次作の「スティール・ボール・ラン」も、連載当初は
「ジョジョ」の名前はつかないって話だったのに、
そこに更に掲載雑誌の変更があって、その後結局「ジョジョ」のシリーズに
正式に入れられる、ってのもなんか混乱が見て取れるんですよね。しかしそうかストーンオーシャンも、もう20年前のマンガなんすね。
さすがに20年前のマンガにあれこれ言うのも、野暮ってもんかなあ。 -
以前読んだ「ウルトラマンの飛翔」「ウルトラQの誕生」のシリーズ。
今度はウルトラセブンと怪奇大作戦にスポットを当てています。この頃になるといわゆる「怪獣ブーム」も終わりつつあったので、
どうしても「視聴率が下がった」とか「予算が無い」とか
そういう辛い話が多くなりますね。
しかしこの段階ですでに「大人の鑑賞に堪えうる」とか
企画書に書かれている、ってのはちょっと面白いかも。
とにかく円谷プロがかなり大変な時期にあったのだけど、
その中でこの二作品がどうやって生まれてきたか、
というのはかなり興味深いところでした。唯一不満点を上げるとすれば…、
知ってる人は知ってるのだけど、この両作品にはそれぞれ
「欠番回がある」というのが共通しているのですが、
その「欠番回」について、本当に何も無いかのように
一切触れてないんですよね。本当に不自然。
しかしあくまでも「作品の成立」を追うわけだから、
サブタイトルとある程度のあらすじくらいは
掲載しても良かったんじゃないでしょうかね?
もちろん色々と制限があるのは分かりますけど、
結果としてものすごい不自然なことになってしまっています。
そこが本当に残念です。 -
見てきました。
今回は見る前からネットの反応とかを色々見ていたので、
どうだろうなーとちょっと心配していたんですけど、普通に楽しめました。
でもやっぱ「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」ほどじゃなかったかな。
もっともこれは、そもそも自分が「仮面ライダー」というコンテンツに、
知識はあるけれど思い入れがあまり無いせいかもしれません。バイクのシーンは良かったですよね。
多分歴代で一番バイクにこだわってるんじゃないでしょうか。
疾走感とか風景とか、そういうのは流石だったと思います。アクションもまあ気合入ってるんですけど、
ただ気合入ってるシーンと入ってないシーンの差が、
結構極端なんですよね。これは予算とか時間の問題なのかもしれないけれども。
例えば最初のクモは文句無しのアクションなんだけど、
次のコウモリとかサソリとかほとんどコントのノリだったし、
ハチもビルの屋上で戦ってる割には背景が真っ暗だったりして、
なんか微妙。
せめて遠目にビルの光くらいついててもいいのに。あと気になったのは、音楽かなあ。
オリジナルの菊池俊輔先生のBGMを使うのはいいんだけど、
雰囲気がどうにも合ってないんですよね。
ストーリーが割りと暗い話で進んでいくのに、
戦闘シーンになると急にあの勇ましい音楽になっちゃうから、
ギャップが凄まじい。
特にエンディングでの仮面ライダーの挿入歌の三連発は、
これはちょっと一般人はついてけないんじゃないかなあ。
そう考えるとシン・ウルトラマンの時にオリジナル主題歌にしたのは、
とても正しい判断だったんだな、と改めて気付かされました。まあそれでも、十分楽しめた映画です。つくづくPG12なのが勿体ないと思います。
そして一番自分が気になったのは、
島本和彦版「スカルマン」との関係でしょうか。
これはたまたま自分が直前に、島本スカルマンを
読んでいたせいもあるんだけど、かなり似た作りになっているというか、
どうも相当意識して作ったんじゃないか、と思うんですよ。島本和彦と庵野秀明の関係については、
「アオイホノオ」などを読めばわかると思いますし、
「スカルマン」については一言でいうと
「仮面ライダーの元になった作品」という事です。
だから似てしまうのは分かるんだけど、
それにしてもちょっと引っかかる部分があるんですよね。例えば最後に登場する「0号」、
ニュアンスとしては完全にスカルマンのはずなんだけど、
デザインモチーフにイナズマンやV3やシャドームーンが乗せられてるの、
どうも違和感あるんですよね。本来であれば骸骨モチーフだけでいいのに。
素直にそれをやらなかったのは、
やっぱり島本和彦が「もらった」スカルマンに対し、
何らかの感情があったんじゃないかなあ、と思うんですよね。とにかく、今このタイミングで島本スカルマンが再販されてるの、
ある意味かなり奇跡的なタイミングだと思います。
個人的には大好きなマンガなので、興味ある方は是非。 -
カートゥーンアニメーション界の巨匠「JOHN K.」とJOURNAL STANDARDがコラボレーションアイテムをローンチ。
ジョン・Kといえば「レンとスティンピー」の制作者で、
一部で熱狂的なファンを持つ人、として有名。
まさか来日していたとは…。それもつい先日。しかしどうも噂では、かなり唐突に決まった
来日のようで、まあ知らなくても仕方ないかな…
みたいな話のようです。 -
「冷蔵庫の女」って概念があるそうです。
まあ詳しくはリンク先を読んでもらえればなんとなくの
イメージはつくかな、と思うんですが、つまり
「あるキャラクターの成長などのために女性キャラクターが悲惨な目に遭う」であり
つまり「都合よく殺される女性キャラ」
という事を揶揄するような意味合いになります。リンク先にもあるように、「アベンジャーズ エンドゲーム」あたりから
日本でも知られるようになった概念だそうで。
確かにあの映画でのナターシャの扱いは…。
それはさておき、最近「ストーンオーシャン」を見返しているんですが…ペルラ・プッチってこの「冷蔵庫の女」だよね?って話。
ストーンオーシャン読んでる人なら説明の必要は無いと思いますが、
ペルラというのはストーンオーシャンの悪役であるところの
プッチ神父の実の妹であり、かつウェザーリポートの恋人というキャラです。
プッチとウェザーリポートは双子なので、つまり実の兄に
恋してしまったキャラとなります。
そしてプッチはこの二人の恋愛を止めようとして、
結果悪の道に進んでいくことになるという、超重要キャラなのですが…まあ扱いがかなりアッサリしてるんですよね。
まず登場がかなり唐突。
もちろんプッチの過去もウェザーリポートの過去も、
物語の核心なので本当にクライマックスまで明かされなかったわけだけど、
それにしても回想になった途端、
唐突に「プッチに妹がいた」という事が明かされます。
そしてプッチはウェザーリポートとペルラを別れさせるために
ある計画を実行するのですが、結果ペルラはあっさり死にます。自殺です。
そしてその後、プッチもウェザーリポートもペルラの事を
ほとんど全く語らないんですよね。
プッチに至っては、ペルラの記憶ディスクを持っているはずなのに、
それを本編で使ったりとか見たりする事は一切無し。
ウェザーリポートが能力を発現させたのも「ペルラの復讐」とかでは無い。
そして二人の対決の時も、ペルラの事は一切語られない。
本当に「死ぬため」だけに出てきたキャラなんですよね。
まさに最初に上げた「冷蔵庫の女」そのものだと思います。まだアニメ版は全部見てないので、もしかしたらアニメでは
何かフォローがあるのかな、と思うのですが、どうなんだろう。
もっともストーンオーシャン自体、もう20年も前なので
仕方ない部分はあるのかもしれないけど、
女性が主人公のストーンオーシャンですらこういう事が起きてしまう、
というのもなんか皮肉な感じはします。 -
とうとう「ライダーシンドローム」発動ですよ。
いや本当ここまで来るの長かったよね…長い…いくらなんでも長すぎるよ!
もうちょっと何とかならなかったのか??それから今巻、最後の方の広告が20ページ近くあるんだけど、
いくらなんでもそれはどうなの?
本編3エピソードで後広告だよ?
細かく刻んでいけば単行本がいっぱい出せて儲かるって
理屈はわかるけどさ、いくらなんでも読者を舐めすぎてない?とにかく早く完結させてほしい…。
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スーファミ版を3DSのバーチャルコンソールでプレイ。
久しぶりなので結構忘れてたけど、面白かった。しかし最近リメイクが出たせいなのか、この「ライブ・ア・ライブ」が
やたらと「名作」みたいな感じで持ち上げられるの、
ちょっと違和感があったりします。確かに面白いことは否定しないけど、「名作」とまで
言われると、うーん?と思うんですよ。
当時の感覚だとやっぱりドラクエとかFFとか
その辺の大作がいっぱいあったので、
「知る人ぞ知る」作品だったというイメージ。
実際拡大縮小回転使いまくりの派手派手なFFに
比べると、やっぱりちょっと地味な印象を受けます。
ドット絵はクオリティ高いけど、ストーリーも
結局一発芸的なところはあるし、戦闘システムも
独特ではあるけどすごい面白いか?と言われると、
やっぱりFFのアクティブタイムバトルには
及ばない気がします。だから「知る人ぞ知る名作」と言われるなら、
まあそうかなとは思うんだけど、ただ「名作」と
言われちゃうのは、ちょっとどうかなー、と思うんですよね。
いや好きな作品なんですけどね。 -
思い出したようにジョジョについて語りだす人です。こんにちは。
ジョジョって5部以降は特にスタンドの能力が分かりづらく
なっていくわけですが、その中でも特に「分からない」と言われるのが、
5部ボスであるディアボロの「キング・クリムゾン」だと思うんですよね。
そこで今回はキング・クリムゾンの能力について、独自に考察していきたいと思います。
あくまでも自分の個人的な考察であり、決して公式の物では無い、
という事を理解しておいてください。さてまずはキング・クリムゾンの能力について、
原作の中で語られている能力は、以下の通りです。- 時間を消し飛ばす
- 未来予知
とは言え「時間を消し飛ばす」が、もう既に分かりづらい。
実際ここがポイントで、ここを上手く理解できればキング・クリムゾンの能力が、
グッと分かりやすくなるんですよね。
そのためには、キング・クリムゾンの能力の「本質」を見極める必要があります。キング・クリムゾンの能力の本質と言うと、なんだか難しそうですけど、
それってつまり「時間を進める」能力だ、という事なんです。なんでそんな事が断定できるのかって?簡単です。
まずDioのザ・ワールドは「時間を止める」能力。
吉良吉影のバイツァ・ダストは「時間を戻す」能力。
ならその次であるキング・クリムゾンの能力は…「時間を進める」能力として、
考えられているはずなんですよね。「でも時間を進める能力は、プッチ神父のメイド・イン・ヘブンじゃないの?」
と思った人もいると思います。それはその通りです。
また後で詳しく書きますが、おそらくメイド・イン・ヘブンは、
キング・クリムゾンの「リベンジ」なんだと思います。キング・クリムゾンを発動すると、周囲の時間が消し飛びます。
例えばチョコレートを食べようとすると、食べている間が消し飛んで、
既に食べた事になってしまう。
血液の雫を垂らしていると、いきなり雫の数が増える。
これらの描写って、間違いなく「時間を進める」なんです。もっと分かりやすく言うと、DVDのリモコンとか動画サイトとかに
「スキップボタン」がありますよね。
見ている動画を10秒なり30秒なりスキップさせるボタン。
それと同じイメージなんです。
キング・クリムゾンがDVDのリモコン操作のように、
時間をスキップさせているわけです(ただし戻すことは出来ない)。
だから「時間をスキップさせる」能力であると言うことも出来ます。
原因、過程、結果の「過程」をスキップさせているわけですね。だからスキップ直前のコマとスキップ直後のコマが繋がる事になるわけです。
そうなると、柱の向こうにいる奴を殴ったらそれは移動していた自分だった、
みたいな事も起きるわけです。
これ、ブチャラティがやられたやつですよね。
そしてスキップした後の1コマだけを先に見ることが出来るなら、
それはつまり「未来予知」が出来る、という事です。これがキング・クリムゾンの能力の本質だと思います。
しかしこの「時間を進める」「時間をスキップさせる」能力って
ひとつ欠点があって、それは自分の時間も一緒に進んじゃうという事。
ザ・ワールドは「自分以外の時間が止まる」から、その間色々と出来たけど、
単に時間をスキップさせるだけでは、自分も一緒にスキップしちゃうし、
自分以外の時間がスキップしたら、自分が取り残されちゃう、という事になります。
こうなると逆に不便ですよね。そこで荒木先生はスキップした時間の中を「自由に動ける」という能力を
付け加えたのじゃないかな、と思います。
それによりまさに他人の運命を翻弄するような能力になって、
ボスにふさわしい能力になったと思います。
そしてそれを「時間を消し飛ばす」と表現したわけなんだけれども、
これが結果としてキング・クリムゾンの能力が
分かりづらくなった原因なんじゃないかな、と思います。プッチ神父のメイド・イン・ヘブンは自分含む周囲の時間を
どんどん加速して進める能力ですが、
これは結局「時間を進める」にもう一度チャレンジしたんじゃないかな、と思います。
ちなみにメイド・イン・ヘブンは元々は別の能力が考えられてたらしいですね。
でもそれはまた別の話。とにかくキング・クリムゾンの能力の本質は
「時間を進める(スキップさせる)」事だと理解していれば、
かなり分かりやすくなると思います。 -
前もちょっと書いたような気がするけど、
「ガンヴォルト」のシリーズは割りと好きで、
特に「ガンヴォルト爪」のアキュラ編は結構楽しめたんですよね。
それでそのアキュラくんが主役のスピンオフがこの
「白き鋼鉄のX」なので、やっていました。アキュラくんはとにかくステージ内を超スピードで駆け回って
敵に体当たりを決めて倒していく、っていうのが
とにかく楽しいし、それでいて難易度は結構抑え気味なので、
そこはもう本当面白いんですよね。
ただ前作の「爪」よりは若干難易度が上がっているのが、ちょっと残念。
前作だと攻撃を受けてもほぼノーダメージだったけど、
今回はそれを貫通する攻撃が増えたため、
結構ダメージくらったりします。
もちろんそういう攻撃を見極めて避けるパターンを
作っていくのが、スコアラーには楽しいんでしょうね。
厨二病テイストも若干抑えられている感じで、
「続編」ではなく「スピンオフ」なんだな、という事ですよね。それでも十分面白い出来です。
「2」もあるので、そちらもまたいずれ機会があれば。