大長編ドラの「面白さ」って実は「命がけ」と隣り合わせだから、
っていう部分が結構あって…
「恐竜」では何億年も過去に取り残されて
「宇宙開拓史」では殺人も辞さないガルタイトが相手となって
「大魔境」ではライオンやワニに食われそうになって
「鬼岩城」ではスネ夫とジャイアンは途中で実際死にかけて
「魔界」ではとうとう石にされてしまって
そういった部分が少なくなっていったのは、結局ドラえもんが
万能であるからだろうし、またどこかからの無言の圧力みたいな物が
あったんじゃなかろうか、というのは想像に難くないわけで。
そうした「命がけの冒険」からどんどん離れていった結果が、
徹底して傍観者であり続けてきた「創世日記」だし、
テーマパークでの冒険に終始した「銀河超特急」だったり
(もちろんクライマックスではさすがに命がけなのだけれども…)。
そのテーマパーク的な冒険が今回の「博物館」でも顕著であったなあと。
徹底的に管理された博物館の中での体験は、
「命がけ」の大冒険とは程遠い物なのだなあ
(もちろんクライマックスではさすがに…)。
そして今回気になるのはやはり「ひみつ道具」という物の扱い。
「ひみつ道具」ってのは未来デパートで売ってる物のはずなんだけど、
そんなのがなんで博物館におさめられているの?
なんとかメタル(名前忘れた)が使われているのが「ひみつ道具」なら
それ以外のものは「ひみつ道具」では無いの?
未来の人たちは普通に使っている道具なんだから、
それを「ひみつ道具」というのはおかしくない?
つーか「ひみつ道具職人」って何よそれ?
…などなど、とにかく後付設定がこれでもか、と出てきてしまう。
ドラとのび太の間にもちょっとした後付エピソードがついてきて、
これはまた後々「いい話」みたいに紹介されちゃうよなー、
とちょっと辟易としてしまうのもまた事実。
「ドラえもんズ」としては充分アリなんだけど、
「ドラえもん」としては、ちょっと困ってしまう。
でも何が一番困るって
今回、面白いし出来がいいんだよなー。
少なくとも声優交代後のオリジナル作品としては、
間違いなく最高の出来。テンポとか伏線の張り方とか 。
演出は相変わらず過剰だけれど、とにかく面白い出来。
だからこそ、それらの後付設定の数々に困っちゃうんだよなー。
もっとも古今東西の息の長い有名キャラクターなんて、
設定が後から後から付け足されているわけなのだから、
そこはもうしょうがないのかも知れないし、
どれだけの後付があろうとも、これだけの作品を作れるようになった、
という所を喜ぶべきなのかもしれないね。
でもですね、やっぱり複雑な心境なのですよ。
片倉陽二描くドラえもんが
「最高のひみつ道具は…ぼく自身なのです!」
と言ってるのを、リアルで見たオッサン世代としてはね…。
っていう部分が結構あって…
「恐竜」では何億年も過去に取り残されて
「宇宙開拓史」では殺人も辞さないガルタイトが相手となって
「大魔境」ではライオンやワニに食われそうになって
「鬼岩城」ではスネ夫とジャイアンは途中で実際死にかけて
「魔界」ではとうとう石にされてしまって
そういった部分が少なくなっていったのは、結局ドラえもんが
万能であるからだろうし、またどこかからの無言の圧力みたいな物が
あったんじゃなかろうか、というのは想像に難くないわけで。
そうした「命がけの冒険」からどんどん離れていった結果が、
徹底して傍観者であり続けてきた「創世日記」だし、
テーマパークでの冒険に終始した「銀河超特急」だったり
(もちろんクライマックスではさすがに命がけなのだけれども…)。
そのテーマパーク的な冒険が今回の「博物館」でも顕著であったなあと。
徹底的に管理された博物館の中での体験は、
「命がけ」の大冒険とは程遠い物なのだなあ
(もちろんクライマックスではさすがに…)。
そして今回気になるのはやはり「ひみつ道具」という物の扱い。
「ひみつ道具」ってのは未来デパートで売ってる物のはずなんだけど、
そんなのがなんで博物館におさめられているの?
なんとかメタル(名前忘れた)が使われているのが「ひみつ道具」なら
それ以外のものは「ひみつ道具」では無いの?
未来の人たちは普通に使っている道具なんだから、
それを「ひみつ道具」というのはおかしくない?
つーか「ひみつ道具職人」って何よそれ?
…などなど、とにかく後付設定がこれでもか、と出てきてしまう。
ドラとのび太の間にもちょっとした後付エピソードがついてきて、
これはまた後々「いい話」みたいに紹介されちゃうよなー、
とちょっと辟易としてしまうのもまた事実。
「ドラえもんズ」としては充分アリなんだけど、
「ドラえもん」としては、ちょっと困ってしまう。
でも何が一番困るって
今回、面白いし出来がいいんだよなー。
少なくとも声優交代後のオリジナル作品としては、
間違いなく最高の出来。テンポとか伏線の張り方とか 。
演出は相変わらず過剰だけれど、とにかく面白い出来。
だからこそ、それらの後付設定の数々に困っちゃうんだよなー。
もっとも古今東西の息の長い有名キャラクターなんて、
設定が後から後から付け足されているわけなのだから、
そこはもうしょうがないのかも知れないし、
どれだけの後付があろうとも、これだけの作品を作れるようになった、
という所を喜ぶべきなのかもしれないね。
でもですね、やっぱり複雑な心境なのですよ。
片倉陽二描くドラえもんが
「最高のひみつ道具は…ぼく自身なのです!」
と言ってるのを、リアルで見たオッサン世代としてはね…。
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